付録B.3 KFPH22032-Wメッセージの出力と対処
●出力
RDエリアがコマンド閉塞かつクローズ状態のため,定義処理をスキップするとKFPH22032-Wメッセージが出力されます。KFPH22032-Wメッセージは,一つの定義系SQL(DROP SCHEMA以外)で,該当する世代のサーバで1回出力されます。DROP SCHEMAのように複数の表を対象とする定義系SQLは,個々の表について該当する世代のサーバで1回出力します。
●対処
コマンド閉塞かつクローズ状態のため処理をスキップしたRDエリアは,RDエリア内の定義情報を変更していません。ペアを分離しているなど,オリジナルRDエリアの更新が自動でレプリカRDエリアに反映される状態でない場合,RDエリアの内容は,データディクショナリ用RDエリアにある表やインデクスの定義情報と不整合です。この状態でレプリカRDエリアの閉塞を解除して使用すると,SQLがエラーとなったり,RDエリアが障害閉塞したりします。
RDエリアの閉塞を解除する前に次のどちらかの方法で,RDエリアの内容と表やインデクスの定義情報を一致させてください。
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該当するRDエリアにオリジナルRDエリア,またはカレントRDエリアをコピーし,レプリカデータベースを再作成します。この場合,コピー元とコピー先のRDエリアの構成情報(構成ファイル数,ページ長,セグメントサイズ,およびセグメント数)が不一致のときはデータベース構成変更ユティリティ(pdmod)のRDエリアの構成情報複写で実体に合わせてRDエリアの定義情報もコピーします。
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データベース構成変更ユティリティ(pdmod)で該当するRDエリアを再初期化します。再初期化するとRDエリアのデータはすべて削除されるため,データを再度登録します。