付録A.2 インナレプリカ機能に使用できる代表的なミラーリング機能
インナレプリカ機能に使用できる代表的なミラーリング機能,および運用上の注意事項を,次の表に示します。日立ディスクアレイシステムを使用する場合の注意事項については,「日立ディスクアレイシステム使用時の注意事項および操作手順」を参照してください。
表A‒2 ミラーリング機能を実現する製品と,インナレプリカ機能運用上の注意
項番
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ミラーリング機能
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HiRDBインナレプリカ機能運用上の注意
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種別
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プラットフォーム
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代表製品
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1
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ハードウェア
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HP-UX
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【ペアボリュームを論理ボリューム管理下で使用する場合の注意事項】
- ペアボリュームのデータ同期化
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論理ボリューム管理下のボリュームをペアボリュームの生成・統合で物理的に複製すると,二つのボリュームのボリューム情報が同一となるため,/etc/lvmtabファイルを作成し直すOSコマンドを実行するとOSのボリューム認識が不正となることがあります。ペアボリュームの統合で正・副ボリュームのデータを同期化させたあとは,すぐにペアを分離し,vgchgidコマンドで正・副どちらかのボリュームのボリューム情報を変更しておきます。
- HiRDB稼働中のデータ同期化
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次のどちらかの場合,上記の副系ボリューム情報の変更をHiRDB稼働中(オンライン中)に行うことができます。
(a)レプリカRDエリアのオープン属性がSCHEDULEで,RDエリアがコマンド閉塞・クローズの状態。
(b)レプリカRDエリアのオープン属性がSCHEDULE以外で,RDエリアを閉塞・クローズ後,pdpfreshコマンドを実行しプロセスの入れ替えが終了した状態。
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2
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AIX
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【論理ボリューム管理下で使用することが前提】
- 前提製品
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JP1/HiCommand Dynamic Link Manager 04-00/B以降
- HiRDB稼働中のデータ同期化
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次のどちらかの場合,上記の副系ボリューム情報の変更をHiRDB稼働中(オンライン中)に行うことができます。
(a)レプリカRDエリアのオープン属性がSCHEDULEで,RDエリアがコマンド閉塞・クローズの状態。
(b)レプリカRDエリアのオープン属性がSCHEDULE以外で,RDエリアを閉塞・クローズ後,pdpfreshコマンドを実行しプロセスの入れ替えが終了した状態。
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3
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Linux
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【MRCFまたはShadowImageについて】
VxVMやVCSは未サポートです。このため,論理ボリューム管理は使用できません。
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4
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ソフトウェア
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HP-UX
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MirrorDisk/UX
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- HiRDB稼働中の,分離アクセスしていたミラーファイルの再ミラー化(マージ)
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次のどちらかの場合,HiRDB稼働中(オンライン中)に分離アクセスしていたミラーファイルを再度ミラー化(マージ)できます。
(a)レプリカRDエリアのオープン属性がSCHEDULEで,RDエリアがコマンド閉塞・クローズの状態。
(b)レプリカRDエリアのオープン属性がSCHEDULE以外で,RDエリアを閉塞・クローズ後,pdpfreshコマンドを実行しプロセスの入れ替えが終了した状態。
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5
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AIX
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−
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−
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6
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Linux
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LVMスナップショット
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LVMの仕様上,HiRDB稼働中に副ボリュームから正ボリュームへのペア再同期はできません。
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