5.1.4 更新可能なオンライン再編成状態の確認
更新可能なオンライン再編成状態の確認は,各ボリュームのRDエリアの状態やペアボリューム状態などによって行います。
更新可能なオンライン再編成状態の確認方法を次の表に示します。この表で確認した判定結果を,障害対策で利用します。
RDエリア状態とは,pddblsコマンドで表示されるRDエリア状態のことです。確認する場合はpddblsコマンドの-aオプションを指定しないでください。-aオプションを指定するとRDエリアへのアクセスを行うため,ペア状態でアクセスできないRDエリアが障害閉塞する場合があります。また,追い付き状態とは,pdls -d orgコマンドで表示される追い付き状態のことです。
判定要素 |
判定結果 |
||||
---|---|---|---|---|---|
オリジナルRDエリア状態 (pddbls) |
レプリカRDエリア状態 (pddbls) |
カレントRDエリア (pddbls) |
追い付き状態 (pdls) |
ペアボリューム状態 |
再編成状態 |
OPEN |
HOLD(CMD)CLOSE |
マスタDB |
NONE |
ペア状態 |
NONE(pdorbeginの失敗,または未実施) |
HOLD(ORG) |
HOLD(ORG) |
マスタDB |
READY |
ペア状態 |
READY1(ボリュームペアの解除失敗,または未実施) |
HOLD(ORG) |
HOLD(ORG) |
マスタDB |
READY |
ペア解除状態 |
READY2(pdorchgの失敗,または未実施) |
HOLD(ORG) |
HOLD(ORG) |
レプリカDB |
READY |
ペア解除状態 |
READY3(再編成の失敗,またはpdorend未実施) |
HOLD(ORG) |
HOLD(ORG) |
レプリカDB |
REFLEC |
ペア解除状態 |
REFLEC(追い付き処理の失敗) |
HOLD(ORG) |
HOLD(ORG) |
レプリカDB |
SYNC |
ペア解除状態 |
SYNC(レプリカからオリジナルRDエリアへの業務切り替え処理の失敗) |
注 オリジナルまたはレプリカのボリューム障害時は,障害側がHOLDになります。