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インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option Version 10


3.4.1 オリジナルRDエリアの静止化(バックアップ閉塞化)

ミラーリング機能を使用する前には,複製元のオリジナルRDエリアをバックアップ閉塞状態にする必要があります。閉塞状態にすることで,閉塞状態に入る直前のトランザクションの完結を保証し,整合性を確保した状態でレプリカを作成することができます。バックアップ閉塞化は,HiRDBのpdholdコマンドを使用して設定します。pdholdコマンドは,HiRDB管理者が,HiRDBの稼働中に実行します。複数のサーバマシンでHiRDBシステムを構成している場合,システムマネジャがあるサーバマシンで実行します。pdholdコマンドについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。次に,pdholdコマンド実行例を示します。

pdholdコマンドの実行例
pdhold -r RD01,RD02 -b または pdhold -r RD01,RD02 -q 0 -b

-bオプションを指定し,オリジナルRDエリアRD01とRD02のトランザクションを完結させ,更新不可・参照だけができる状態(参照可能バックアップ閉塞状態)に設定します。

pdholdコマンドでRDエリア名を指定するとき,-qオプションを使って指定する方法もあります。-rオプションにオリジナルRDエリア名を指定し,-qオプションに世代番号を指定すると,インナレプリカグループ内の特定の世代番号のRDエリアを対象にすることができます。