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インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option Version 10


1.2 HiRDB Staticizer Optionが提案するシステム

HiRDB Staticizer Optionは,複製したデータ(レプリカ)を,元のデータベースとは別のデータベースとして扱うための機能(インナレプリカ機能)を提供します。これによって,アプリケーションやユティリティからレプリカのデータベースへアクセスできるようになります。元のデータベースへアクセスするか,レプリカのデータベースへアクセスするかは,運用コマンドやHiRDBクライアント環境定義で選択できます。それぞれ物理実体が異なるため,データへのアクセスが競合せず,並行して使用しても処理性能の低下を最小限にできます。

レプリカのデータベースは,元のデータベースと同じ表定義を持ちます。また,一つのデータベースに対して,複数のレプリカを作成できます。レプリカを使用した業務の例を次の図に示します。

図1‒1 レプリカを使用した業務の例

[図データ]