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インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option Version 10


1.1 ノンストップサービスに対応したデータベース

ネットビジネスが盛んになり,24時間365日ノンストップでオンライン業務を提供したいというニーズが増えています。HiRDB Staticizer Optionは,オンライン業務を停止することなくデータベースを運用するための製品です。日立ディスクアレイシステムやそのほかのソフトウェアによるミラーリング機能で複製したデータ(レプリカ)を利用することで実現します。

従来のデータベースシステムでは,次のような処理がノンストップサービスを妨げる大きな要因となっていました。

これらの処理は,データベースの運用上,ノンストップサービスでも不要になることはありません。

HiRDB Staticizer Optionのインナレプリカ機能を利用すると,上記の処理を,オンライン業務を続行しながら実現できます。さらに,業務の運用中に,アプリケーションの開発ができるようになります。

インナレプリカ機能は,複製したデータ(レプリカ)を元のデータベースとは異なる別のデータベースとして扱うための機能です。レプリカは,データベースの静止化とミラーリング機能で作成します。データベースの静止化とは,任意の時点でのバッファの更新情報を,整合性を確保するようにデータベースへ書き込む機能です。この静止化によって,整合性が確保された状態のデータベースの複製を作成できます。ミラーリング機能とは,データの安全性を確保するためにディスク上のデータを二重化(ミラーリング)して持つ機能のことです。この機能は,一部のディスクアレイシステムやそのほかのソフトウェアによって提供されます。ミラーリング機能を提供するディスクアレイシステムには,例えば,日立ディスクアレイシステムがあります。

HiRDB Staticizer Optionを利用することで,レプリカのデータベースを,オンライン業務と並行してさまざまな目的に利用できるようになり,HiRDBの運用の幅が広がります。