3.1.1 定義系SQLの全般規定
(1) 定義系SQLの種類と機能
定義系SQLは,スキーマを定義・変更したり,表,インデクス,及び権限を定義・削除したりするときに使用するSQLです。
定義系SQLの種類と機能を次の表に示します。
種 類 |
機 能 |
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インデクスの名称を変更します。 |
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手続きのSQLオブジェクトを再作成します。 |
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関数,手続き,及びトリガのSQLオブジェクトを再作成します。 |
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表定義を変更します。 |
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トリガのSQLオブジェクトを再作成します。 |
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表及び列に注釈を付けます。 |
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監査証跡として記録する監査イベント,及びその対象を定義します。 |
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CONNECT関連セキュリティ機能に関するセキュリティ項目を定義します。 |
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関数を定義します。 |
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パブリック関数を定義します。 |
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実表の列にインデクス(昇順,降順)を定義します。 |
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手続きを定義します。 |
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パブリック手続きを定義します。 |
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スキーマを定義します。 |
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順序数生成子を定義します。 |
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実表を定義します。 |
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トリガを定義します。 |
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抽象データ型を定義します。 |
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ビュー表を定義します。 |
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パブリックビューを定義します。 |
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CREATE AUDITで定義した監査対象と内容が一致する定義を,監査対象から削除します。 |
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CONNECT関連セキュリティ機能に関するセキュリティ項目を削除します。 |
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ユーザ定義型を削除します。 |
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関数を削除します。 |
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パブリック関数を削除します |
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インデクスを削除します。 |
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手続きを削除します。 |
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パブリック手続きを削除します。 |
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スキーマを削除します。 |
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順序数生成子を削除します。 |
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実表を削除します。さらに,その実表に対するインデクス,注釈,アクセス権限及びビュー表も削除します。 |
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トリガを削除します。 |
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ビュー表を削除します。 |
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パブリックビューを削除します。 |
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ユーザにCONNECT権限を与えます。 |
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ユーザにDBA権限を与えます。 |
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ユーザにRDエリアの利用権限を与えます。 |
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ユーザにスキーマ定義権限を与えます。 |
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ユーザにスキーマ操作権限を与えます。 |
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ユーザにアクセス権限を与えます。 |
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監査人のパスワードを変更します。 |
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ユーザに与えたCONNECT権限を取り消します。 |
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ユーザに与えたDBA権限を取り消します。 |
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ユーザに与えたRDエリアの利用権限を取り消します。 |
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ユーザに与えたスキーマ定義権限を取り消します。 |
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ユーザに与えたスキーマ操作権限を取り消します。 |
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ユーザに与えたアクセス権限を取り消します。 |
(2) 共通規則
定義系SQLが正常に実行された場合,処理完了と同時にCOMMITされます。
(3) 留意事項
定義系SQLは,OLTP下のX/Openに従ったUAPから指定できません。
(4) 定義系SQL実行時に必要な権限について
スキーマ所有者は自分のリソースを定義できます。ただし,スキーマ操作権限を持つユーザは,スキーマ操作ができる他人のスキーマ内リソースを定義することができます。このため,スキーマ操作権限を利用して定義系SQLを実行する場合は,各定義系SQLの規定の説明にある「自分」及び「実行ユーザ」の記載を「スキーマ操作ができるスキーマ」と読み替えてください。
スキーマ操作権限の使用例については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」の「他ユーザにスキーマ操作権限を与えます」及び「スキーマ操作権限を取り消すには」を参照してください。スキーマ操作権限を使用して操作できるリソースの一覧は,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」の「ユーザ権限の種類」の「スキーマ操作権限」を参照してください。
また,上記以外の権限によって実行できる定義系SQLについては,各定義系SQLの使用権限を確認してください。