3.34.1 REVOKE DBA(DBA権限削除),REVOKE SCHEMA(スキーマ定義権限削除),REVOKE SCHEMA OPERATION(スキーマ操作権限削除),REVOKE CONNECT(CONNECT権限削除),REVOKE RDAREA(RDエリア利用権限削除)
(1) 機能
ユーザに与えているDBA権限,スキーマ定義権限,スキーマ操作権限,CONNECT権限,私用RDエリアの利用権限を取り消します。
(2) 使用権限
- DBA権限を持つユーザ
-
DBA権限,スキーマ定義権限,CONNECT権限,及びRDエリアの利用権限を取り消します。
- スキーマの所有者
-
スキーマ操作権限を取り消します。
(3) 形式
REVOKE{ DBA FROM 認可識別子〔,認可識別子〕… |SCHEMA FROM 認可識別子〔,認可識別子〕… |SCHEMA OPERATION FROM 認可識別子〔,認可識別子〕… |CONNECT FROM 認可識別子〔,認可識別子〕… |RDAREA RDエリア名〔,RDエリア名〕… FROM{認可識別子〔,認可識別子〕…|PUBLIC}}
(4) オペランド
(a) DBA FROM 認可識別子〔,認可識別子〕…
- DBA FROM
-
DBA権限を取り消す場合に指定します。
- 認可識別子〔,認可識別子〕…
-
DBA権限を取り消すユーザの認可識別子を指定します。
(b) SCHEMA FROM 認可識別子〔,認可識別子〕…
- SCHEMA FROM
-
スキーマ定義権限を取り消す場合に指定します。
- 認可識別子〔,認可識別子〕…
-
スキーマ定義権限を取り消すユーザの認可識別子を指定します。
(c) SCHEMA OPERATION FROM 認可識別子〔,認可識別子〕…
- SCHEMA OPERATION FROM
-
他ユーザに付与したスキーマ操作権限を取り消す場合に指定します。
- 認可識別子〔,認可識別子〕…
-
スキーマ操作権限を取り消すユーザの認可識別子を指定します。
(d) CONNECT FROM 認可識別子〔,認可識別子〕…
- CONNECT FROM
-
CONNECT権限を取り消す場合に指定します。
- 認可識別子〔,認可識別子〕…
-
CONNECT権限を取り消すユーザの認可識別子を指定します。
(e) RDAREA RDエリア名〔,RDエリア名〕…FROM{認可識別子〔,認可識別子〕…| PUBLIC }
- RDエリア名〔,RDエリア名〕
-
利用権限を取り消すRDエリアの名称を指定します。
- 認可識別子〔,認可識別子〕…
-
利用権限を取り消すユーザの認可識別子を指定します。
- PUBLIC
-
指定した公用RDエリアの利用権限を取り消す場合に指定します。
(5) 留意事項
-
認可していない権限,又は既に取り消している権限を再度,取り消しできます。
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RDエリアの利用権限を取り消されるユーザがそのRDエリア中に表,インデクス,又は順序数生成子を持っている場合,RDエリアの権限を取り消すことはできません。
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スキーマに表がある場合,スキーマ権限を取り消すことはできません。
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最大16個の私用RDエリア名を指定できます。
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最大1,600個のユーザの認可識別子を指定できます。
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GRANTのPUBLICで与えた権限は,REVOKEのPUBLICで取り消してください。
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自分自身のDBA権限を取り消すことはできません。
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DBA権限,又はスキーマを持っているユーザのCONNECT権限を取り消すことはできません。
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CONNECT権限を取り消すと,次に示す権限及び接続制約も併せて取り消されます。
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スキーマ定義権限
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認可識別子を指定して定義した接続制約。接続制約の詳細については「CREATE CONNECTION SECURITY(CONNECT関連セキュリティ機能の定義)」を参照してください。
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REVOKEは,OLTP下のX/Openに従ったUAPから指定できません。
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監査人のスキーマ定義権限,及びCONNECT権限を取り消すことはできません。
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RDエリア名には,一時表用RDエリアを指定できません。
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pdplgrgstを実行する場合は,DBA権限を持つ非簡易認証ユーザが必要です。
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スキーマ定義権限を取り消すと,付与したスキーマ操作権限も取り消されます。
(6) 使用例
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ユーザ(認可識別子:USER1)に与えているDBA権限を取り消します。
REVOKE DBA FROM USER1
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ユーザ(認可識別子:USER2)に与えているスキーマ定義権限を取り消します。
REVOKE SCHEMA FROM USER2
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ユーザ(認可識別子:USER3)に与えているCONNECT権限を取り消します。
REVOKE CONNECT FROM USER3
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ユーザ(認可識別子:USER4〜6)に与えているRDエリア(RDA1,RDA2)の利用権限を取り消します。
REVOKE RDAREA RDA1,RDA2 FROM USER4,USER5,USER6
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公用RDエリアとして定義したRDエリア(RDA3)を私用RDエリアとして再定義します(USER1にRDエリア利用権限を与えます)。
REVOKE RDAREA RDA3 FROM PUBLIC GRANT RDAREA RDA3 TO USER1
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ユーザ(認可識別子:USER7,USER8)に与えているスキーマ操作権限を取り消します。
REVOKE SCHEMA OPERATION FROM USER7,USER8