Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


18.3.11 UAPの作成と実行

〈この項の構成〉

(1) SQLJトランスレータの実行方法

1.環境変数を設定する
HiRDBクライアントがIPF版のUNIX版の場合:

環境変数に次の内容を設定してください。なお,下線部はデフォルトのインストールディレクトリです。

  • HiRDB/Developer's Kitのとき

    CLASSPATH=$CLASSPATH:/HiRDB/client/lib/pdsqlj.jar※1

  • HiRDB/Run Timeのとき

    CLASSPATH=$CLASSPATH:/HiRDB/client/lib/pdruntime.jar※2

    CLASSPATH=$CLASSPATH:/HiRDB/client/lib/pdnativert.jar※3

    注※1

    32ビットモードのHP-UX (IPF)版の場合はpdsqlj32.jarとなります。

    注※2

    32ビットモードのHP-UX (IPF)版の場合はpdruntime32.jarとなります。

    注※3

    32ビットモードのHP-UX (IPF)版の場合はpdnativert32.jarとなります。

HiRDBクライアントがWindows版の場合:

「コントロールパネル」−「システム」−「詳細」-「環境変数」に,次の内容を設定してください。なお,下線部はデフォルトのインストールディレクトリです。

  • HiRDB/Developer's Kitのとき

    CLASSPATH=%CLASSPATH%:\HiRDB\UTL\pdsqlj.jar

  • HiRDB/Run Timeのとき

    CLASSPATH=%CLASSPATH%\HiRDB\UTL\pdruntime.jar

    CLASSPATH=%CLASSPATH%\HiRDB\UTL\pdnativert.jar

2.SQLJトランスレータを実行する

SQLJトランスレータは,Java仮想マシン上で動作します。

形式:
 pdjava [オプション] ファイル名1.sqlj [ファイル名2.java]

説明:

オプション:

SQLJトランスレータのオプションを次の表に示します。

ファイル名1:

SQLJを記述したUAPソースファイルです。

ファイル名2:

ポストソースファイルです。

ファイル名1,ファイル名2にはパスを含んでもかまいません。ファイル名2.javaを指定しない場合は,ファイル名1.javaを指定したとみなされます。

表18‒8 SQLJトランスレータのオプション

オプション

記述形式

説明

-dir

-dir=ディレクトリ名

ポストソースファイルを生成するディレクトリを指定します。

-d

-d=ディレクトリ名

-status

-status

プリプロセスするときの内部状態を表示します。デバッグ用のオプションです。

-J

-J-オプション

SQLJトランスレータ実行時の,Java仮想マシンのオプションを指定します。

-version

-version

SQLJトランスレータのバージョンを表示します。トランスレートは行いません。

-help

-help

オプションの説明を表示する場合に指定します。トランスレートは行いません。

-native

-native

ネイティブインタフェース用のポストソースを生成します。オプションを複数指定する場合は,必ず先頭に指定してください。

-d 64

-d 64

64ビットモードのHP-UX(IPF)版でSQLJトランスレータを実行する場合に指定します。

注1

オプションを複数指定する場合は,スペースを入れて指定してください。

スタンダードインタフェース版の場合は二つまで,ネイティブインタフェース版の場合は三つ(-native含む)まで指定できます。それ以上指定するとエラーとなります。

注2

ネイティブインタフェース版を使用するための-nativeオプションは,必ず先頭に指定してください。2番目以降に指定するとエラーとなります。

注3

-help又は-versionオプションを指定した場合,ほかのオプションは無視されます。ただし,-helpと-versionを同時に指定した場合は,どちらも有効となります。

実行例:

実行例を次に示します。

  • スタンダードインタフェース版の場合

    (例1)pdjava ファイル名.sqlj

    (例2)pdjava -dir=d:\sqljsrc ファイル名.sqlj

    (例3)pdjava -d64 ファイル名.sqlj

    注※

    64ビットモードのHP-UX (IPF)版での実行例です。

  • ネイティブインタフェース版の場合

    (例1)pdjava -native ファイル名.sqlj

    (例2)pdjava -native -dir=d:\sqljsrc ファイル名.sqlj

    (例3)pdjava -native -d64 ファイル名.sqlj

    注※

    64ビットモードのHP-UX (IPF)版での実行例です。

(2) UAPのコンパイルと実行

1.環境変数を設定する

SQLJトランスレータの実行方法」の1.を参照してください。

2.ポストソースをコンパイルする

SQLJトランスレータで生成したポストソースを,javaコンパイラでコンパイルします。コンパイル時の形式を次に示します。

 javac ファイル名2.java
3.CLASSPATHにJDBCのドライバのパスを設定する

JDBCのドライバのパスの設定方法については,「インストールと環境設定」を参照してください。

4.DriverManagerを使用したDB接続

DriverManagerを使用したDB接続については,「Driverクラス」を参照してください。

5.Java仮想マシンでCLASSファイルを実行する

Java仮想マシンでClassファイルを実行します。実行時の形式を次に示します。

 java ファイル名2

32ビットモードのHP-UX (IPF)版で実行する場合は次のようになります。

 java -d64 ファイル名2