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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


17.15 Type2 JDBCドライバからの移行

ここでは,Type2 JDBCドライバを使用して動作していたJavaストアドプロシジャを,Type4 JDBCドライバを使用して動作させる場合について説明します。

なお,次に示すプラットフォームの場合は,Type2 JDBCドライバからType4 JDBCドライバへ,プログラムを変更しないで移行できます。

上記以外のプラットフォームの場合に,内部ドライバをType2 JDBCドライバからType4 JDBCドライバに移行するときは,次に示すとおり設定を変更する必要があります。

変更が必要な項目

Type2 JDBCドライバ

Type4 JDBCドライバ

ドライバ名称

"JP.co.Hitachi.soft.HiRDB.JDBC.PrdbDriver"

"JP.co.Hitachi.soft.HiRDB.JDBC.HiRDBDriver"

HiRDBへの接続時のURLで設定するプロトコル名称,サブプロトコル名称,及びサブネーム

jdbc:hitachi:PrdbDrive

jdbc:hitachi:hirdb

DataSourceクラスのクラス名

JdbhDataSource

PrdbDataSource

カーソルの動作モード

次のどれかを設定します。

  • 接続時のURLのCOMMIT_BEHAVIOR

  • 接続時に指定するプロパティのCOMMIT_BEHAVIOR

  • DataSourceクラスのsetCommit_Behaviorメソッド

次のどれかを設定します。

  • 接続時のURLのHIRDB_CURSORとSTATEMENT_COMMIT_BEHAVIORを組み合わせて設定

  • 接続時に指定するプロパティのHIRDB_CURSORとSTATEMENT_COMMIT_BEHAVIORを組み合わせて設定

  • DataSourceクラスのsetStatementCommitBehaviorとsetHiRDBCursorModeメソッドを組み合わせて設定

HiRDBの配列更新,配列挿入,配列削除機能

次のどれかで,この機能を使用する設定をした場合に,使用できます。

  • 接続時に指定するプロパティのBLOCK_UPDATE

  • システムプロパティのHiRDB_for_Java_BLOCK_UPDATE

  • DataSourceクラスの,setBlockUpdateメソッド

  • JdbcDbpsvPreparedStatementクラスのsetBlockUpdateメソッド

無条件に使用できます。

ただし,JdbcDbpsvPreparedStatementクラスのsetBlockUpdateメソッドは使用できません。

実行するSQLの入力,又は入出力?パラメタの最大数

次のどれかを設定します。

  • 接続時に指定するプロパティのHiRDB_for_Java_SQL_IN_NUM

  • システムプロパティのHiRDB_for_Java_SQL_IN_NUM

  • DataSourceクラスの,setSQLInNumメソッド

デフォルト値は,64です。

次のどちらかを設定します。

  • 接続時に指定するプロパティのHiRDB_for_Java_SQL_IN_NUM

  • DataSourceクラスの,setSQLInNumメソッド

デフォルト値は,300です。

実行するSQLの出力項目数の最大数

次のどれかを設定します。

  • 接続時に指定するプロパティのHiRDB_for_Java_SQL_OUT_NUM

  • システムプロパティのHiRDB_for_Java_SQL_OUT_NUM

  • DataSourceクラスの,setSQLOutNumメソッド

デフォルト値は,64です。

次のどちらかを設定します。

  • 接続時に指定するプロパティのHiRDB_for_Java_SQL_OUT_NUM

  • DataSourceクラスの,setSQLOutNumメソッド

デフォルト値は,300です。

注※

カーソルの動作モードによってコミット実行後にResultSetオブジェクト及びステートメントオブジェクトが有効になるかどうかが決まります。

Type2 JDBCドライバとType4 JDBCドライバのカーソルの動作モードの設定の対応を次に示します。

なお,Type2 JDBCドライバとType4 JDBCドライバでは,デフォルト値が異なります。

コミット実行後のResultSetオブジェクトの状態

コミット実行後のステートメントオブジェクトの状態

Type2 JDBCドライバ

Type4 JDBCドライバ

無効

無効

COMMIT_BEHAVIOR= "DELETE"(デフォルト値)

HIRDB_CURSOR=FALSE(デフォルト値)

STATEMENT_COMMIT_BEHAVIOR=FALSE

有効

COMMIT_BEHAVIOR= "CLOSE"

HIRDB_CURSOR=FALSE(デフォルト値)

STATEMENT_COMMIT_BEHAVIOR=TRUE(デフォルト値)

有効

有効

COMMIT_BEHAVIOR= "PRESERVE"

HIRDB_CURSOR=TRUE

STATEMENT_COMMIT_BEHAVIOR=TRUE又はFALSE

《Javaアプリケーション中のクライアント環境定義について》

Type2 JDBCドライバの場合は,接続時のURLなどを省略するとOSの環境変数に指定したPDHOST及びPDNAMEPORTが有効となります。

Type4 JDBCドライバの場合は,OSの環境変数は使用しません。そのため,Type2 JDBCドライバから移行するときは,接続時のURLなどにクライアント環境定義のPDHOST及びPDNAMEPORTを指定するように,UAPを変更してください。