Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


16.4.2 接続プール

JDBC2.0 Optional Packageでは,DBとの接続をプールする機能が規定されています。接続プールの概要を次に示します。

接続プールに関連するクラスを次の表に示します。

表16‒11 接続プールに関連するクラス

クラス

概 要

javax.sql.DataSource

  • 接続プール機能が提供します。

  • DB接続のとき,アプリケーションとのインタフェースとして使用します。

  • 通常,接続プールの制御はこのクラスで行います。

  • 通常,JNDIに登録して使用します。

  • JDBCドライバが提供するDataSourceクラスとは別のものです。

javax.sql.ConnectionPoolDataSource

  • JDBCドライバが提供します。

  • DB接続に必要な,接続情報設定/取得用のメソッドを使用できます。

  • 通常,アプリケーションから直接使用することはなく,接続プール機能で使用されます。

  • 通常,JNDIに登録して使用します。

  • 接続プール機能は,このクラスのオブジェクトから,PooledConnectionオブジェクトを取得します。

javax.sql.PooledConnection

  • JDBCドライバが提供します。

  • 通常,アプリケーションから直接使用することはなく,接続プール機能で使用されます。

  • 接続プール機能は,このクラスのオブジェクトをプールの対象とします。

  • 接続プール機能は,このクラスのオブジェクトから,アプリケーションが使用するConnectionオブジェクトを取得します。

javax.sql.ConnectionEventListener

  • 接続プール機能が提供します。

  • 接続プール機能は,接続の切断/SQLエラーなどを,このクラスのオブジェクトを通して検知することで,接続プールの契機とします。

表「接続プールに関連するクラス」のクラスのインタフェース定義は,JDKのバージョンによってはJDKに標準で含まれていないため,接続プール機能を使用する場合はJavaSoftのWebサイトで確認する必要があります。

表「接続プールに関連するクラス」の,JDBCドライバが提供するクラスのパッケージ名称とクラス名称を次に示します。

パッケージ名称:JP.co.Hitachi.soft.HiRDB.JDBC

ConnectionPoolDataSourceクラス名称:JdbhConnectionPoolDataSource

PooledConnectionクラス名称:JdbhPooledConnection

なお,JDBCドライバが提供するConnectionPoolDataSourceクラスの接続情報の設定は,JDBCドライバが提供するDataSourceクラスの接続情報の設定と同じです。