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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


15.8.3 HiRDBデータプロバイダ for .NET Frameworkの接続プーリングにおける接続回復機能

HiRDBデータプロバイダ for .NET Frameworkの接続プーリング機能では,プール中にHiRDBサーバとの接続が切断され,未接続状態となったHiRDBConnectionオブジェクトに対してSQL実行要求を行うと,接続障害が発生します。HiRDBデータプロバイダ for .NET Frameworkの接続プーリングでの接続回復機能は,HiRDBConnectionオブジェクトのOpenメソッド呼び出し後,初回のSQL(以降,ファーストSQLと呼ぶ)の実行時に接続障害を検知した場合,HiRDBデータプロバイダ for .NET Frameworkで一度だけ再接続を行い,プール中の接続を回復する機能です。

〈この項の構成〉

(1) 使用方法

この機能は,.NET Framework2.0以降に対応したHiRDBデータプロバイダ for .NET Frameworkでだけ有効になります。

この機能を使用する場合は,次の設定をしてください。

ただし,クライアントライブラリが提供する自動再接続機能を使用している場合は,自動再接続機能による再接続を優先するため,この機能は無効になります。この機能が有効になる条件を次の表に示します。

表15‒14 接続回復機能が有効になる条件

自動再接続機能の使用有無

接続プーリング機能の使用有無

SQL種別

SQL実行結果

ConnectionRecoverの値

true

false

×

×

ファーストSQL

接続障害

×

上記以外

×

×

上記以外

×

×

×

×

(凡例)

○:接続回復機能が有効になります。

×:接続回復機能が無効になります。

−:該当しません。

注※

SQLCODEが-722,-723,-728,-732のどれかの場合を示します。

(2) 接続回復契機

この機能の接続回復契機を次の図に示します。この機能による接続処理で障害が発生した場合は,UAPへエラーを返却します。

図15‒1 接続回復機能の接続回復契機

[図データ]