Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


15.8.1 接続プーリング機能とは

接続プーリング機能とは,再利用できる接続を保持しておくことによって,新しく開く接続の数を削減する機能のことです。

UAPがConnectionオブジェクトのOpenメソッドを呼び出すと,HiRDBデータプロバイダ for .NET Frameworkは接続プールに利用可能な接続があるかどうかを確認します。プールされた接続が利用できる場合は,新しい接続を開かないで,プールされた接続を呼び出し元に返します。プールされた接続が利用できない場合は,新しい接続を開きます。また,UAPがConnectionオブジェクトのCloseメソッドを呼び出しても,HiRDBデータプロバイダ for .NET Frameworkは実際には接続を閉じません。そして,次のOpenメソッド呼び出し時には新しい接続を開かないで,接続プールに保持された接続を再利用します。

なお,接続プールでは接続を一定時間保持しますが,その間に再利用されない場合は,接続を破棄します。

ポイント

ConnectionオブジェクトのOpenメソッドとCloseメソッドを頻繁に使用する場合は,接続をプールするとUAPのパフォーマンスとスケーラビリティを大幅に改善できる可能性があります。