14.1.1 OLE DBの概要
(1) OLE DBとは
OLE DBとは,ODBCと同様に,広範囲なデータソースにアクセスするためのAPIです。また,ODBCとは異なり,SQLデータ以外のデータアクセスに適したインタフェースも定義されています。
(2) HiRDB OLE DBプロバイダ
OLE DB対応アプリケーションプログラムからHiRDBへアクセスする場合,HiRDB OLE DBプロバイダを経由してアクセスします。HiRDB OLE DBプロバイダは,HiRDB/Run Time,及びHiRDB/Developer's Kitに含まれています。
(3) HiRDB OLE DBプロバイダのインストール
HiRDB/Run Time,又はHiRDB/Developer's Kitのインストール時に,「セットアップ タイプ」画面で「標準」を選択するか,又は「カスタム」を選択し,「機能の選択」画面で「HiRDB OLE DBプロバイダ」をチェックすると,HiRDB OLE DBプロバイダがインストールされます。
HiRDB OLE DBプロバイダをインストールすると,次のファイルが作成されます。
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PDOLEDB.DLL
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PDCLTM32.DLL
HiRDB OLE DBプロバイダは,32ビット版だけサポートしています。
(4) HiRDB OLE DBプロバイダ名
HiRDB OLE DBプロバイダのプロバイダ名(プロバイダプログラムID)は,「HiRDBProvider」です。
プロバイダ名を指定するインタフェース(例えば,ADO(ActiveX Data Object))を使用する場合,connectionオブジェクトのProviderプロパティにこのプロバイダ名を設定することで,HiRDBのOLE DBプロバイダを使用できます。