13.3.5 接続情報の優先順位
ODBC3.5ドライバでは,意味が同じ接続情報を複数の設定方法で指定できます。このような複数の設定方法を持つ接続情報と,同時に複数の設定方法で設定された場合の優先順位を次の表に示します。
接続情報の意味 |
設定方法 |
優先順位 |
|
---|---|---|---|
A |
B |
||
HiRDBのホスト名称,HiRDBのポート番号 |
データソースで設定したPDHOST,PDNAMEPORT |
1 |
− |
ユーザ環境変数PDHOST,PDNAMEPORT |
2 |
2 |
|
システム環境変数PDHOST,PDNAMEPORT |
3 |
3 |
|
データソースで設定したクライアント環境定義ファイル内のPDHOST,PDNAMEPORT |
4 |
− |
|
Windowsディレクトリ下のHiRDB.INIファイル※内のPDHOST,PDNAMEPORT |
5 |
5 |
|
SQLDriverConnect関数の引数で設定した接続文字列のキーワードPDHOST,PDNAMEPORT |
− |
1 |
|
SQLDriverConnect関数の引数で設定した接続文字列のキーワードINIFLNAMEで設定したクライアント環境定義ファイル内のPDHOST,PDNAMEPORT |
− |
4 |
|
PDHOST,PDNAMEPORT以外のクライアント環境定義 |
ユーザ環境変数 |
1 |
1 |
システム環境変数 |
2 |
2 |
|
データソースで設定したクライアント環境定義ファイル |
3 |
− |
|
Windowsディレクトリ下のHiRDB.INIファイル※ |
4 |
4 |
|
SQLDriverConnect関数の引数で設定した接続文字列のキーワードINIFLNAMEで設定したクライアント環境定義ファイル |
− |
3 |
- (凡例)
-
A:SQLConnect,SQLBrowseConnect,SQLDriverConnect(DSN指定)で接続する場合
B:SQLDriverConnect(DRIVER指定)で接続する場合
−:接続方法によって指定できない
- 注※
-
データソース又はSQLDriverConnect関数で環境変数グループファイルを設定している場合,HiRDB.INIファイルでのすべての設定は無効になります。環境変数グループファイルで設定していないクライアント環境定義についても,HiRDB.INIファイルでの設定は無効になります。
表13‒5 接続情報の優先順位(Linux,HP-UX版の場合) 接続情報の意味
設定方法
優先順位
A
B
HiRDBのホスト名称,HiRDBのポート番号
odbc.iniファイル※内で設定したPDHOST,PDNAMEPORT
1
−
ユーザ環境変数PDHOST,PDNAMEPORT
2
2
odbc.iniファイル※内のINIFLNAMEで設定したクライアント環境定義ファイル内のPDHOST,PDNAMEPORT
3
−
SQLDriverConnect関数の引数で設定した接続文字列のキーワードPDHOST,PDNAMEPORT
−
1
SQLDriverConnect関数の引数で設定した接続文字列のキーワードINIFLNAMEで設定したクライアント環境定義ファイル内のPDHOST,PDNAMEPORT
−
3
上記以外のクライアント環境定義
ユーザ環境変数
1
1
odbc.iniファイル※内のINIFLNAMEで設定したクライアント環境定義ファイル
2
−
SQLDriverConnect関数の引数で設定した接続文字列のキーワードINIFLNAMEで設定したクライアント環境定義ファイル
−
2
- (凡例)
-
A:SQLConnect,SQLBrowseConnect,SQLDriverConnect(DSN指定)で接続する場合
B:SQLDriverConnect(DRIVER指定)で接続する場合
−:接続方法によって指定できない
- 注※
-
/usr/local/etc下とホームディレクトリ下のodbc.iniファイルに同一名称のデータソースを設定している場合は,ホームディレクトリ下のodbc.iniファイルの設定が有効になります。