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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


13.2 ODBC2.0ドライバのインストール

ODBC対応のアプリケーションプログラム,又はODBC関数を使用したUAPからHiRDBをアクセスする場合,HiRDBクライアントにODBCドライバをインストールする必要があります。

また,HiRDBサーバ上でODBC経由のUAPを実行する場合は,HiRDBサーバにもODBCドライバをインストールする必要があります。

ODBCドライバのインストール手順を次に示します。なお,インストールを実行する前に,すべてのWindowsアプリケーションを終了させてください。

  1. HiRDBクライアントのインストール後,HiRDBクライアントのインストールディレクトリ¥utlディレクトリ下に展開されるODBC20INST.exeファイルを実行してください。日立自己展開型プログラムが起動します。

  2. 「日立自己展開型プログラム」画面で「インストール実行(R)」ボタンをクリックすると,ODBCドライバのインストーラが起動します。

  3. 表示されたHiRDBのドライバを選択して[OK]ボタンをクリックしてください。選択しないでOKした場合,インストールされないので注意してください。

  4. 今までに定義したデータソースが表示されます。データソースを何も定義していない場合は,何も表示されません。[追加]ボタンをクリックします。

    [図データ]

  5. データソースを追加する対象としてHiRDBのドライバを選択します。

    [図データ]

  6. データソースのセットアップ画面が表示されます。

    [図データ]

    [説明]

    データソース名

    データソースを識別するための,任意の名称を指定します。名称は,すべて半角文字の場合は32文字,すべて全角文字の場合は16文字で指定できます。なお,半角文字,全角文字は混在できます。

    PDHOST(ホスト名)

    サーバマシンのホスト名を指定します。指定する内容は,クライアント環境定義と同じです。PDHOSTの内容については,「クライアント環境定義の設定内容」を参照してください。この項目を省略した場合,クライアント環境定義の値が仮定されます。

    PDNAMEPORT(HiRDBシステムのポート番号)

    サーバマシンのポート番号を指定します。指定する内容は,クライアント環境定義と同じです。PDNAMEPORTの内容については,「クライアント環境定義の設定内容」を参照してください。この項目を省略した場合,クライアント環境定義の値が仮定されます。

    HiRDBクライアント環境変数ファイル名(フルパス指定)

    HiRDBクライアント環境定義ファイルの名称を,絶対パス名で指定します。データソースごとにHiRDBクライアント環境変数の指定値を変更したい場合に指定してください。例えば,高速接続機能(PDSERVICEPORT)を使用し複数のHiRDBに接続する場合に,HiRDBクライアント環境定義ファイルのファイル名を指定し,データソースごとに接続先を変更するときなどに指定します。

    省略した場合は,HIRDB.INIが仮定されます。PDHOST,PDNAMEPORT以外のクライアント環境変数は,ここで指定したHiRDBクライアント環境定義ファイルの設定値が使用されます。

    ここでHIRDB.INI以外のファイルを指定した場合,HIRDB.INI内の指定は無視されます。

  7. すべての項目を設定した後,[OK]ボタンをクリックしてください。すると,設定したデータソースが表示されます。設定を変更する場合は,[設定]ボタンをクリックすると一つ前の画面に戻ります。

    [図データ]

    注※

    HiRDBクライアント環境定義ファイルは,HiRDBクライアントをインストールすると,自動的にシステムディレクトリにHIRDB.INIというファイル名で作成されます。

    HiRDBクライアントをインストールする前にODBCドライバをインストールするときには,このHIRDB.INIファイルはないため,あらかじめユーザが作成しておく必要があります。

    クライアント環境定義ファイルを作成する場合は,インストールCD-ROM中のodb32\Disk1\SampleapディレクトリにあるHIRDB.INIファイルを適当なディレクトリにコピーし,編集してください。なお,各クライアント環境変数の内容については,「クライアント環境定義の設定内容」を参照してください。