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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


8.3.3 Windows環境でのコンパイルとリンケージ

プリプロセサで生成したポストソースプログラムは,SQLを埋め込んだUAPの言語に従ったコンパイラで,コンパイル,及びリンケージをします。

コンパイル,及びリンケージの方法については,各言語に従ったコンパイラのマニュアルを参照してください。ここでは,コンパイル,及びリンケージをするときのオプションについて,言語別に説明します。また,Windows(x64)版での指定を示します。

〈この項の構成〉

(1) C言語の場合

C言語のポストソースプログラムは,Microsoft Visual C++でコンパイルをします。

Microsoft Visual C++を使用してコンパイル,及びリンケージをするときにオプションを設定する場合,プロジェクトメニューから「設定」を選択します(Microsoft Visual C++のバージョンによっては,設定方法が異なります)。

「設定」で設定する項目を次の表に示します。

表8‒24 「設定」で設定する項目

項 目

カテゴリ

カテゴリの設定

設 定 値

コンパイラ

コード生成

構造体メンバのアライメント

8バイト

使用するランタイムライブラリ

マルチスレッド

プリプロセサ

インクルードファイルのパス

\HiRDB\include

リンカ

インプット

ライブラリ

\HiRDB\lib\cltdll

注 下線で示す部分は,HiRDBのインストールディレクトリを指定してください。

注※ ライブラリがCLTDLL以外の場合,マルチスレッドとなります。

64ビットモードでUAPを作成する場合は,次の条件で作成してください。

(2) COBOL言語の場合

COBOL言語のポストソースプログラムは,COBOL85又はCOBOL2002に従ったコンパイラでコンパイルをし,OOCOBOL言語のポストソースプログラムは,OOCOBOLに従ったコンパイラでコンパイルをします。

COBOL85(01-00以降)を使用してコンパイル,及びリンケージをするときにオプションを設定する場合,編集メニューから「プロジェクト編集」を選択します。

Windowsの場合は,オプションメニューから「コンパイラ」,及び「リンカ」メニューを選択します。

COBOL2002の場合は,「プロジェクトの設定」メニューから「リンカ」タブを選択します。

COBOL85の「プロジェクト編集」で設定する項目を次の表に示します。オプションには,-Kl,-Xb,-Bb,又は-Fbオプションは指定しないでください。また,-Xcオプションと-Hf,-Hv,又は-V3を同時に指定しないでください。

表8‒25 COBOL85の「プロジェクト編集」で設定する項目

項   目

設定項目

設 定 値

リンケージオプション設定

インポートライブラリ

\HIRDB\lib\cltdll.lib

翻訳オプション

/NOI(ファイル識別子の大文字と小文字の区別)

注 下線で示す部分は,HiRDBのインストールディレクトリを指定してください。

COBOL2002の「プロジェクトの設定」で設定する項目を次の表に示します。

表8‒26 COBOL2002の「プロジェクトの設定」で設定する項目

項   目

設定項目

設 定 値

リンク

ライブラリの指定

\HIRDB\lib\cltdll.lib

注 下線で示す部分は,HiRDBのインストールディレクトリを指定してください。

COBOL85の「翻訳環境」に対して設定するオプションがあります。COBOL85の「翻訳環境」に対して設定する項目を次の表に示します。なお,COBOL2002の場合は,環境変数に設定します。

表8‒27 COBOL85の「翻訳環境」に対して設定する項目

項   目

設定項目

設 定 値

環境変数設定

CBLLIB変数

\HIRDB\include

注 下線で示す部分は,HiRDBのインストールディレクトリを指定してください。

注※ COBOL2002の場合,「環境変数」となります。

(3) Windows(x64)版での指定

Windows(x64)版では,32ビットモード用と64ビットモード用のクライアントライブラリをそれぞれ提供しています。32ビットモードでUAPを作成する場合は,32ビットモード用のコンパイルオプション及びライブラリを指定します。64ビットモードでUAPを作成する場合は,64ビットモード用のコンパイルオプション及びライブラリを指定します。

UAPの作成条件を次に示します。

UAPの作成

32ビットモード

64ビットモード

構造体メンバのアライメント

既定値(8バイト)

既定値(8バイト)

使用するランタイムライブラリ

マルチスレッドDLL

マルチスレッドDLL

インクルードファイルのディレクトリ

\HiRDB\INCLUDE

\HiRDB\INCLUDE

リンケージライブラリ

\HiRDB\LIB\PDCLTM80S.LIB

\HiRDB\LIB\PDCLTM64.LIB

下線で示す部分は,HiRDBのインストールディレクトリを指定してください。

注※

複数接続機能を使用するかどうかに関係なく指定します。