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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


5.2.1 プラグイン提供関数間の値の受け渡しに関する制限

〈この項の構成〉

(1) プラグイン提供関数の種類

プラグイン提供関数の種類を次の表に示します。

表5‒1 プラグイン提供関数の種類

関数の種類

プラグインの処理

受け渡しする値を生成し,ほかのプラグイン提供関数に送信する処理

ほかのプラグイン提供関数から送信された,受け渡しする値を受信する処理

受け渡しする値がない関数

なし

なし

受け渡しする値を受信する関数※1

なし

あり

受け渡しする値を送信する関数※2

あり

なし

受け渡しする値を送受信する関数

あり

あり

注※1

例えば,HiRDB Text Search Plug-inの場合,scoreを示します。

注※2

例えば,HiRDB Text Search Plug-inの場合,contains_with_scoreを示します。

プラグイン提供関数の機能として,プラグイン提供関数間で値の受け渡しができます。プラグイン提供関数間の値の受け渡しは,HiRDBが自動的にするので,受け渡しする値をプラグイン提供関数の引数に指定する必要はありません。

プラグイン提供関数の種類によっては,SQL中に記述できる場所が異なるので注意する必要があります。プラグイン提供関数の種類については,各種プラグインマニュアルを参照してください。

なお,これ以降の説明では用語を次のように略します。

(2) 受渡し値送信関数と受渡し値受信関数の対応

受渡し値送信関数と受渡し値受信関数の対応についての規則を次に示します。

受渡し値受信関数と受渡し値送信関数の組み合わせと,HiRDBの動作を次の表に示します。

表5‒2 受渡し値受信関数と受渡し値送信関数との組み合わせ

受渡し値受信関数の指定

受渡し値送信関数の指定

HiRDBの動作

なし

なし

実行できます。

あり

あり

なし

実行できません。

あり(一つ)

実行できます。

あり(二つ以上)

実行できません。

注※

リストから受渡し値を取得する場合,受渡し値送信関数と受渡し値受信関数は,複数の問合せにわたって指定できます。

(3) 各プラグイン提供関数の制限