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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


4.12.1 BLOBデータのファイル出力機能とは

BLOBデータを検索する場合,BLOBデータを格納するためのメモリ領域をクライアント側で用意する必要があります。さらに,サーバ側ではBLOBデータ返却の送信バッファ,クライアントライブラリでのBLOBデータ受け取りの受信バッファのメモリも必要となります。そのため,BLOBデータに合わせた長大なメモリ確保が必要になり,メモリ資源を圧迫します。

また,エンドユーザのプログラムとHiRDBの間に,HiRDBのクライアントとして動作するミドルウェアプログラムが介在する構成が増えてきているため,これらのプログラム間のBLOBデータの受け渡しで更にメモリが増加する傾向にあります。

このBLOBデータ検索時のメモリ増大を防ぐために,検索したBLOBデータをクライアントに返却しないで,シングルサーバ,又はフロントエンドサーバがあるユニットのファイルに直接出力し,そのファイル名をクライアントに返却するのがBLOBデータのファイル出力機能です。

BLOBデータのファイル出力機能の概要を次の図に示します。

図4‒70 BLOBデータのファイル出力機能の概要

[図データ]