Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


3.3.3 同期点の設定とロールバックの設定

同期点の設定とトランザクションの扱いを次の表に示します。

表3‒6 同期点の設定とトランザクションの扱い

同期点の設定

同期点設定の要因

トランザクションの扱い

SQL実行によるUAPでの設定

COMMIT文の実行

有効※1

ROLLBACK文の実行

無効※1※2

SQL実行によるHiRDBシステムでの設定

定義系SQLの実行

有効※1

PURGE TABLE文の実行

有効※1

DISCONNECT文の実行

有効※1

SQL実行時に処理を継続できなくなったとき

無効※3

UAP終了によるHiRDBシステムでの設定

次のSQL文を実行しないでUAPが終了した

  • COMMIT文

  • ROLLBACK文

  • DISCONNECT文

無効※2

注※1

OLTP環境でX/Openに従ったアプリケーションプログラムでは実行できません。X/Openに従ったアプリケーションプログラムで同期点,及びロールバックの設定については,「OLTP環境でのUAPのトランザクション管理」を参照してください。

注※2

トランザクションが無効になる場合,直前の同期点までが無効になります。

注※3

暗黙的ロールバックになります。暗黙的ロールバックになる主な要因は次に示すとおりです。

  • デッドロック

  • RDエリアのページ不足

  • RDエリアの障害の検知,又は閉塞の検知