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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


2.1.1 リレーショナルデータベースの表

HiRDBのデータベースはリレーショナルデータベースで,論理的な構造は表として表現されます。ここでは,表について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 表の基本構成

リレーショナルデータベースは,論理的には表形式をしています。

表の縦方向を列と呼び,横方向を行と呼びます。各行の同じ列には,同一属性(データ型)のデータを格納します。表は行の集合で,一つの行は一つの検索単位になります。また,各列には名称(列名)が付いていて,データベースを操作するときに使用します。

表の基本構成例を次の図に示します。

図2‒1 表の基本構成例

[図データ]

(2) 繰返し列を使用した表

繰返し列とは,複数の要素から構成される列のことをいいます。繰返し列を使用すると,次のようなメリットがあります。

繰返し列がある場合の表の構成例を次の図に示します。

図2‒2 繰返し列がある場合の表の構成例

[図データ]

(3) ビュー表

実際の表(以降,実表と呼びます)を基に,利用者が操作する範囲を限定した仮想の表を設定できます。この仮想の表のことをビュー表といいます。次に示す場合にビュー表を定義すると操作する範囲が限定され,操作が簡単になります。

ビュー表は,表の特定の列や行を見るために定義しますが,実表と同様の検索ができます。また,ビュー表を使用することで,操作する範囲が限定されるので細かな機密保護ができます。

実表に対して定義したビュー表の例を次の図に示します。

なお,ビュー表の定義,及び操作の方法については,「ビュー表の定義と操作」を参照してください。

図2‒3 実表に対して定義したビュー表の例

[図データ]