17.18.5 注意事項
- 〈この項の構成〉
(1) システムプロパティとクライアント環境定義の設定が異なる場合
システムプロパティとクライアント環境定義の設定が異なる場合,最初のHiRDB接続確立前にJDBCドライバのメモリに蓄積したメソッド実行履歴を,次の表に示すように移行します。
項目 |
システムプロパティとクライアント環境定義の関係 |
移行時の動作 |
---|---|---|
メモリ内取得情報数 |
HiRDB_for_Java_OnMemNUM < PDJDBONMEMNUM |
PDJDBONMEMNUMの指定に基づいてメソッド実行履歴の蓄積用メモリを再確保し,それまでに蓄積した実行履歴を再確保した領域にコピーします。 ただし,PDJDBTRACELEVELの指定が0の場合はメモリの再確保はしません。 |
HiRDB_for_Java_OnMemNUM > PDJDBONMEMNUM |
PDJDBONMEMNUMの指定に基づいてメソッド実行履歴の蓄積用メモリを再確保します。それまでに蓄積した実行履歴のうち,再確保した領域に格納できない情報を破棄して,再確保領域にコピーします。 ただし,PDJDBTRACELEVELの指定が0の場合はメモリの再確保はしません。 |
|
トレース取得レベル |
HiRDB_for_Java_TraceLevel < PDJDBTRACELEVEL |
それまでに蓄積した実行履歴をそのまま移行します。 |
HiRDB_for_Java_TraceLevel > PDJDBTRACELEVEL |
PDJDBTRACELEVELの指定が1以上の場合,それまでに蓄積した実行履歴をそのまま移行します。PDJDBTRACELEVELで指定したトレース取得レベルでは取得対象外になっているメソッドの実行履歴についても,そのまま移行します。 PDJDBTRACELEVELの指定が0の場合は,それまでに蓄積した実行履歴を蓄積用メモリごと破棄します。 |
(2) Java仮想マシン起動後の最初の出力
Java仮想マシン起動後,最初にファイルにExceptionトレースログを出力する場合は,更新日時が古い方のファイルに出力されます。同じ場合は,pdexc1.trcに出力されます。
(3) ファイル出力先の指定
複数のプロセスからExceptionトレースログを取得する場合,同じファイル出力先を指定していると,同一ファイルに異なるプロセスのトレースが出力されます。プロセスごとにトレースを取得する場合は,プロセスごとに異なるファイル出力先を指定してください。
JDBCドライバは,Java仮想マシンの機能を通じてOSが提供するファイルシステム上にログファイルを作成します。そのため,次の点については,使用するJava仮想マシン及びファイルシステムに依存します。
-
絶対パス名の接頭辞
-
パスの区切り文字
-
出力先ファイル(絶対パス)の最大文字数
-
1ファイル当たりのサイズ
(4) エラー発生時の処理
ファイルの作成や出力に失敗しても,Exceptionトレースログには情報が出力されません。また,エラーメッセージがUAPに返されたり,ファイル出力をリトライすることもありません。
(5) 文字コード
Exceptionトレースログは,使用するJava仮想マシンのデフォルトの変換文字セットで出力されます。