2.110.1 pdrisesetの形式と規則
(1) 機能
ログ同期方式のリアルタイムSANレプリケーションを適用している場合,コマンド実行側のサイト状態の設定,解除,又は表示をします。
なお,このコマンドはログ同期方式のリアルタイムSANレプリケーションを適用している環境で実行できます。詳細については,マニュアル「HiRDB ディザスタリカバリシステム 構築・運用ガイド」を参照してください。
(2) 実行者
HiRDB管理者が実行できます。
(3) 形式
pdriseset 〔{-P|-S|-D}〕 〔-f〕
(4) オプション
(a) -P
サイト状態を「業務」にします。
(b) -S
サイト状態を「ログ適用」にします。
(c) -D
サイト状態を「初期」にします。
(d) -f
HiRDB管理者への問い合わせメッセージを出力しないで,サイト状態を変更します。
(5) 規則
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pdrisesetコマンドは,オプションを指定する場合,HiRDBが停止中のときだけ実行できます。オプションを指定しない場合は,HiRDBの稼働,停止に関係なく実行できます。
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pdrisesetコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。
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オプション指定を省略した場合,サイト状態がKFPS04687-Iメッセージに表示されます。
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-fオプションを指定した場合,状態の変更を確認するKFPS04690-Qメッセージが出力されないで,-Pオプション,-Sオプション,又は-Dオプションに従いサイト状態が変更されます。
(6) 注意事項
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通常業務用と災害対策用のHiRDB環境は独立して稼働しているため,誤って両方のサイトを業務サイト又はログ適用サイトに設定した場合,リアルタイムSANレプリケーションは正しく動作しません。誤って設定した状態でHiRDBを開始すると,環境設定が破壊され,再構築が必要となるおそれがあります。
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ユニット制御情報定義のpd_hostnameオペランドに標準ホスト名(系切り替えを適用した環境では,現用ホストの標準ホスト名)を指定していない場合,pdrisesetコマンドは正しく動作しないおそれがあります。
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系切り替え機能使用時,予備系ホストでは-Pオプション又は-Sオプションを指定できません。指定した場合,KFPS05813-Eメッセージが出力されます。