2.99.1 pdplgsetの形式と規則
(1) 機能
プラグインをHiRDB環境にセットアップします。
インストールディレクトリに格納されているファイルを,HiRDB環境($PDDIR/plugin/)にコピーします。
1回のpdplgsetコマンドの実行で,一つのプラグインがセットアップできます。
また,セットアップ済みのプラグインのHiRDB環境からのアンセットアップもできます。
(2) 実行者
HiRDB管理者が実行できます。
(3) 形式
pdplgset {プラグイン名 インストールディレクトリ| -d プラグイン名}
(4) オプション
(a) -d プラグイン名
セットアップ済みのプラグインをアンセットアップします。
HiRDB環境からプラグインに関するファイルが削除されます。ただし,プラグイン運用ディレクトリ下のconfディレクトリ以下は削除されません。インストールディレクトリを指定しても無視されます。
HiRDB Datareplicator対応のライブラリ(libプラグイン名_rpl.sl,libプラグイン名_rpl64.sl)がある場合は,同時に削除されます。
(5) コマンド引数
(a) プラグイン名
セットアップするプラグインの名称を指定します。
(b) インストールディレクトリ
サーバマシンにインストールされたHiRDBのロード種別(POSIXライブラリ版,又は非POSIXライブラリ版)に対応する,プラグインがあるディレクトリを指定します。
プラグインのプラットフォームがAIXの場合,指定したインストールディレクトリは,HiRDBのロード種別とプラグインの種別の組み合わせによって,次のように自動補正されることがあります。
プラグインのディレクトリ構成 |
pdplgsetで指定したインストールディレクトリ |
HiRDBのロード種別 |
|
---|---|---|---|
非POSIXライブラリ版の場合に自動補正される値 |
POSIXライブラリ版の場合に自動補正される値 |
||
./_pluginだけ |
./_plugin |
./_plugin |
エラー |
./_plugin/posix |
./_plugin |
エラー |
|
./_plugin/posixだけ |
./_plugin |
エラー |
./_plugin/posix |
./_plugin/posix |
エラー |
./_plugin/posix |
|
./_pluginと./_plugin/posix |
./_plugin |
./_plugin |
./_plugin/posix |
./_plugin/posix |
./_plugin |
./_plugin/posix |
(6) 規則
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pdplgsetコマンドは,HiRDBが停止中のときだけ実行できます。
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pdplgsetコマンドは,各サーバマシンで実行してください。
(7) 注意事項
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pdplgsetコマンドの実行結果は,コマンド実行時のリターンコードで確認できます。コマンド実行時のリターンコードが0の場合は正常終了,8の場合は異常終了です。
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$PDDIR/pluginディレクトリがない場合は,ディレクトリは自動的に作成されます。
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一つのHiRDB環境に対して,同じプラグインを複数セットアップできません。
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プラグインが稼働するすべてのユニットでpdplgsetコマンドを実行して,利用したいプラグインをセットアップしてください。
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コマンド引数に指定したプラグインがセットアップされていない状態で,セットアップに失敗,又はセットアップに失敗したプラグインに対してセットアップを実行してKFPY01204-Eメッセージが出力された場合は,アンセットアップ後に再度セットアップをしてください。
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プラグインをアンセットアップすると,$PDDIR/plugin/プラグイン名の下のすべてのファイルが削除されます。必要なファイルがある場合,事前に退避する必要があります。
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プラグイン運用ディレクトリ下のconfディレクトリが既にセットアップされている場合,pdsetupコマンドの実行でconfディレクトリ以下のファイルが更新又は削除されることはありません。
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HiRDB接続時のパスワード秘匿化機能を使用している場合,必要に応じて,クライアント環境変数PDAUTHTYPEを設定し,HiRDBへ接続するときの認証方式を指定してから実行してください。指定値についてはマニュアル「HiRDB システム運用ガイド」の「HiRDB接続時のパスワード秘匿化機能の設定方法」を参照してください。