2.85.1 pdmemsvの形式と規則
(1) 機能
マルチHiRDBの場合に,インストールディレクトリ下のライブラリの一部を共用化することでHiRDBが使用するメモリを削減します。
(2) 実行者
スーパユーザが実行できます。
(3) 形式
pdmemsv 〔-{d|s}〕
(4) オプション
(a) -{d|s}
マルチHiRDBで,メモリを削減するかどうかを指定します。省略した場合,メモリの削減を指定しているかどうかを表示します。
- -d:
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マルチHiRDBで,メモリ削減の指定を解除したいときに指定します。
- -s:
-
マルチHiRDBで,メモリを削減したいときに指定します。
(5) 規則
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pdmemsvコマンドは,HiRDBが停止中のときだけ実行できます。
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pdmemsvコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。
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pdsetupコマンドで,HiRDBの実行環境をインストールディレクトリ以外に構築してからこのコマンドを実行すると,インストールディレクトリ下のライブラリを共有し,メモリを削減します。この場合,既存のライブラリは$PDDIR/lib/save/に保存されます。
インストールディレクトリは次のとおりです。
HiRDB/シングルサーバのとき:/opt/HiRDB_S/
HiRDB/パラレルサーバのとき:/opt/HiRDB_P/
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pdmemsvコマンドでHiRDBが使用するメモリの削減又は削減の解除をする場合,pdsetupコマンド(-d指定)でOSへの登録を解除してから実行してください。ただし,このとき実行に必要なファイルは削除しないでください。
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インストールディレクトリのあるディスクがハード障害などで参照できない場合には,メモリ削減の指定の解除(-dオプション)を指定すると,その障害の影響を受けないようにできます。
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メモリの削減を指定する場合,そのサーバマシン内のHiRDBシステムは,すべて同じバージョンでなければなりません。
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HiRDBシステムを再度インストールする場合には,必ずメモリ削減の指定を解除してください。
(6) 注意事項
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pdmemsvコマンドの実行結果は,コマンド実行時のリターンコード,又はpdmemsvコマンド(オプション指定なし)で確認できます。コマンド実行時のリターンコードが0の場合は正常終了,2の場合は異常終了(オプション指定不正など)です。