2.67.1 pdlsの形式と規則
- 〈この項の構成〉
(1) 共通機能
指定した表示対象種別ごとにHiRDBシステムの状態を表示します。
(2) 共通実行者
権限がないユーザでも実行できます。
(3) 共通形式
pdls 〔-d 表示対象種別 〔表示対象種別ごとのオプション〕〕
- 注
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表示対象種別ごとのオプションは,指定する表示対象種別によって異なります。
(4) 共通オプション
(a) -d 表示対象種別 〜《svr》
状態を表示する対象種別を指定します。
- act:
-
ユーザの状態を表示します。
- aud:
-
監査証跡ファイルの状態を表示します。
- ha:
-
系切り替え機能を使用しているときの,系の状態を表示します。
- lck:
-
サーバの排他制御の状態を表示します。
- mem:
-
サーバの共用メモリの情報を表示します。
- org:
-
オンライン再編成の追い付き反映の経過情報を表示します。
- prc:
-
サーバのプロセスの状態を表示します。
- ris:
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ログ同期方式のリアルタイムSANレプリケーションを適用している場合,ログ適用サイトでのログ適用処理の実行状況を表示します。
- rpc:
-
サーバの通信制御情報を表示します。
- rpl:
-
HiRDB Datareplicator連携の状態を表示します。
- scd:
-
サーバのスケジュールの状態を表示します。
- stj:
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ユニット,及びサーバごとの統計情報出力種別の指定有無を表示します。
- sts:
-
ステータスファイルの状態を表示します。
- svr:
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ユニット及びサーバの状態を表示します。
- trn:
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サーバのトランザクションの状態を表示します。
- ust:
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ユニットの稼働状態を表示します。
(5) 共通規則
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-dオプションにaud,ha,rpl,及びustを指定したpdlsコマンドは,HiRDBの稼働に関係なく実行できます。それ以外のオプションを指定したpdlsコマンドは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。
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pdlsコマンドは,-d ha,lck,svr,trn,及びustの場合,任意のサーバマシンから実行できます(ユティリティ専用ユニットのサーバマシンからは実行できません)。それ以外の場合,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。-d risの場合,ログ適用サイトのシングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。
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表示対象種別ごとのオプションに,ほかの表示対象種別で指定できるオプションを指定した場合は,そのオプションは無視されます。
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pdlsコマンドを実行する場合,$PDDIR/bin/pdlsと指定することをお勧めします(pdlsと指定すると,ほかのPPの同名のコマンドが実行されることがあります)。
(6) 共通注意事項
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システム定義のpd_tmp_directoryオペランドを指定しないで,環境変数TMPDIRだけを指定している場合,pdlsコマンド,又はほかのHiRDBのコマンドを実行中に中断すると,環境変数TMPDIRに設定したディレクトリ下に"pdcmd"で始まる名称のファイルが残ることがあります。pdlsコマンド,又はほかのHiRDBのコマンドが終了した後も,"pdcmd"で始まる名称のファイルが残っている場合は,OSのrmコマンドなどで削除してください。
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影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を適用している場合,系切り替えでほかのユニットに移動したサーバは,移動先のユニットのサーバとして扱います。
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コマンドを実行するユニットが次の場合,各ユニットの稼働状態を正しく確認できない場合があります。
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系切り替え処理中の場合
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ユニットの状態を検知するまでの間(システム定義のpd_host_watch_intervalオペランドに指定した時間)
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