2.54.1 pdlogatulの形式と規則
(1) 機能
-
HiRDB稼働中に停止した自動ログアンロード機能を再開始します。
-
実行中の自動ログアンロード機能を中断します。
-
自動ログアンロード機能の動作状態を表示します。
自動ログアンロード機能については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。
(2) 実行者
HiRDB管理者が実行できます。
(3) 形式
(a) HiRDB/シングルサーバの場合
pdlogatul -d sys 〔-s サーバ名〕 〔{-i|-b|-t〔-w〕}〕
(b) HiRDB/パラレルサーバの場合
pdlogatul -d sys -s サーバ名 〔{-i|-b|-t〔-w〕}〕
(4) オプション
(a) -d sys
システムログファイルに対して操作することを示します。
(b) -s サーバ名 〜<識別子>((1〜8))
操作するサーバの名称を指定します。
(c) -i
自動ログアンロード機能の動作状態を表示する場合に指定します。
(d) -b
自動ログアンロード機能を再開始する場合に指定します。
再開始直後のアンロードログファイル作成ディレクトリは,前回動作時の情報が引き継がれます。
(e) -t
自動ログアンロード機能を中断する場合に指定します。
アンロード処理中の場合は,処理が中断されます。
(f) -w
-tオプションを指定して自動ログアンロード機能を中断する場合に,現在自動アンロード実行中のログ世代に対するアンロード処理が完了するまで,コマンドの終了を遅延させるときに指定します。このオプションは,-tオプションを指定したときだけ有効となります。なお,-tオプションを指定し,-wオプションを省略した場合は,pdlogatulコマンドを実行した時点で自動ログアンロード機能を中断し,実行中のアンロード処理を強制的に終了します。
このオプションを指定すると,アンロード処理完了の待ち時間は約9時間(32768秒)となります。この時間を経過してもアンロード処理が完了しない場合は,その時点で自動ログアンロード機能を中断し,実行中のアンロード処理を強制終了します。
このオプションを指定すると,不完全な状態のアンロードログファイル(通常自動ログアンロード機能を中断した場合に残ることがある)がなくなるため,pdrstrでその時点のアンロードログファイルをすべて入力できます。
(5) 規則
-
pdlogatulコマンドは,HiRDBが稼働中の場合に実行できます。なお,-i又は-tオプションを指定した場合は,HiRDBの停止処理中(pdstopコマンド実行中)でも実行できます。ただし,pdstart -rコマンドでHiRDBが稼働している場合(HiRDBの開始処理中及び終了処理中を含む)は,-i又は-tオプションの指定に関係なく,pdlogatulコマンドを実行できません。
-b,-t又は-t -wオプションを指定できる,HiRDBの稼働状態と自動ログアンロード機能の動作状態の組み合わせを次に示します。
項番
HiRDBの稼働状態
自動ログアンロード機能の動作状態
オプション
-b
-t
-t -w
1
稼働中
ACTIVE
×
○
○
2
STOP
○
×
×
3
STOP(E)
○
○
○
4
STOPPING
○
○
×
5
−
×
×
×
6
停止処理中
ACTIVE
×
○
○
7
STOP
×
×
×
8
STOP(E)
×
○
○
9
STOPPING
×
○
×
10
−
×
×
×
11
その他
すべての状態
×
×
×
- (凡例)
-
○:指定できます。
×:指定できません。
−:自動ログアンロード機能を使用できない状態です。
-
pdlogatulコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。
-
現用世代のログファイルグループ情報は,現用ログ世代がある場合に出力されます。
-
pdlogatul -t -wコマンド実行時にリターンコードが4になった場合は,不完全な状態のアンロードログファイルが残っている可能性があります。この場合,出力されたエラーメッセージからエラー要因を調査し対策した後,再度pdlogatul -bコマンドを実行してください。その後,pdlogatul -t -wコマンドを実行してください。
(6) 注意事項
-
pdlogatulコマンドのリターンコードを次に示します。
0:正常終了
4:次のどちらかの状態です。
-
-t及び-wオプションを指定して実行した場合,アンロード処理完了の待ち時間(32768秒)が経過してもアンロード処理が完了しなかったため,アンロード処理を強制終了し,自動ログアンロード機能を中断しました。
-
-t及び-wオプションを指定して実行した場合,アンロード処理完了監視中に次のどれかの要因で自動ログアンロード機能が中断しました。
・すべてのアンロードログ作成先ディレクトリが使用できません。
・アンロードログファイルの名称が重複しています。
・資源不足です(メモリ,最大起動プロセス数超過など)。
8:コマンドエラー
-
(7) 出力形式
HOSTNAME : aa...a(bb...b) SERVER_NAME : cc...c AUTO_LOG_UNLOAD NOW_UNLOAD_LOG_GROUP CREATE_DIR d ee...e ff...f CURRENT LOG GENERATION INFO. LOG_GROUP GEN_NO. SERVER_RUN_ID RUN_ID UNLOAD_FILE_NAME gg...g hh...h ii...i jj...j kk...k
[説明]
- aa...a:
-
ホスト名
- bb...b:
-
pdlogatulを実行した時刻(時:分:秒)
- cc...c:
-
サーバ名
- d:
-
自動ログアンロード機能の動作状態
ACTIVE:動作中
STOP:停止中
STOP(E):障害停止中
STOPPING:停止時のアンロード処理待ち監視中
−:自動ログアンロード機能を使用できない状態
- ee...e:
-
現在アンロード中のシステムログファイルのファイルグループ名
自動ログアンロード機能が動作中でない場合,****が表示されます。
- ff...f:
-
使用中のアンロードログファイル作成ディレクトリ名
- gg...g:
-
現用世代のシステムログファイルのファイルグループ名
- hh...h:
-
現用世代のシステムログ世代番号
- ii...i:
-
現用世代のサーバのランID
- jj...j:
-
現用世代のシステムログのランID
- kk...k:
-
現用世代を自動ログアンロードしたときの生成ファイル名称