14.1.1 統計解析ユティリティ(pdstedit)の概要
実行者 HiRDB管理者が実行できます
統計解析ユティリティは,統計入力アンロードファイル,及びシステムログファイルから情報を入力し,統計情報を編集するユティリティです。
HiRDBシステムの処理効率を向上させるには,データベースを最適に設計する必要があり,その際にはHiRDBシステムの稼働状況が容易に分かると便利です。
統計解析ユティリティを使用すれば,編集開始位置と終了位置を指定することで必要な統計情報だけを編集,出力できます。ユーザは,この統計情報を解析することでHiRDBシステムの稼働状況を知ることができます。また,標準出力には統計情報の編集結果を出力し,DAT形式ファイルには編集前の統計情報を出力します。したがって,DAT形式ファイルの情報を利用し,ユーザ任意の統計レポートも作成できます。
統計解析ユティリティ(pdstedit)の概要を次の図に示します。
(1) 統計情報の基になるファイル
統計解析ユティリティが入力するファイルには,次に示す三つのファイルがあります。
(2) 統計情報の種類
統計解析ユティリティが編集する統計情報の種類を次の表に示します。なお,統計情報(CONNECT/DISCONNECTに関する統計情報を除く)は,システム定義のpdstbeginオペランドを指定するか,又はpdstbeginコマンドを実行すると取得されます。CONNECT/DISCONNECTに関する統計情報は,システム定義のpdhibegin -k cncオペランドを指定して取得します。
- 注※1
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UAPに関する統計情報とSQLに関する統計情報は,pdstbegin,pdstendコマンドを入力するタイミングによっては情報が一致しない場合があります。また,UAPから実際に発行しているSQLの数と表示する数とが一致しない場合があります。
- 注※2
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-tオプションの時間範囲内にシンクポイントが発生していない場合又はシンクポイントが1回だけ発生している場合,その時間帯に対しての情報は出力されません。このような場合には,-tオプションの時間範囲を大きく設定する必要があります。
- 注※3
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インデクスに関する統計情報の,インデクススプリットの情報は,アンロードログファイル,又はシステムログのファイルグループから情報を取得します。したがって,インデクススプリットの情報を編集したい場合は,アンロードログファイル,又はシステムログのファイルグループを入力としてください。そのほかの情報はアンロード統計ログファイルから情報を取得します。
- 注※4
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CONNECT/DISCONNECTに関する統計情報は,アンロードログファイル,又はシステムログのファイルグループから情報を取得します。このため,アンロードログファイル,又はシステムログのファイルグループを入力としてください。なお,この統計情報は,システム定義のpdhibegin -k cncオペランドを指定した場合,シングルサーバ,又はフロントエンドサーバがあるサーバに出力されます。
(3) 統計解析ユティリティ実行時の条件
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統計解析ユティリティは,HiRDBの稼働に関係なく実行できます。
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統計解析ユティリティは,任意のサーバマシンで実行してください。