1.1.6 開始方法のカスタマイズ
(1) HiRDBのサービスの開始操作を省略できます(HiRDB/シングルサーバ限定)
「例題(HiRDBを正常開始する場合)」の(1)の操作(HiRDBのサービスの開始)を省略できます。省略するには,次に示すどちらかの方法を実施してください。
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Windowsの[サービス]ダイアログボックスでスタートアップの種類を変更する
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pdntenvコマンドを実行する
(a) Windowsの[サービス]ダイアログボックスでスタートアップの種類を変更する場合
WindowsのサービスでHiRDBのサービス開始を自動にすると,HiRDBのサービスの開始操作を省略できます。HiRDBのサービス開始を自動にする手順を次に示します。
なお,HiRDB/パラレルサーバの場合は,HiRDBのサービス開始を必ず自動にしてください。通常は自動になっています。
- 〈手順〉
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[コントロールパネル]の[サービス]をダブルクリックしてHiRDBが開始状態でないことを確認します。
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[サービス]リストボックスからHiRDB/Single Serverを選択し,[スタートアップ]ボタンをクリックします。
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[デスクトップとの対話とサービスに許可]チェックボックスをオフにします。コマンドプロンプトにメッセージは表示されません。HiRDBが開始状態のときHiRDBのコマンドプロンプトを閉じた場合,HiRDBのプロセスが強制停止されることがあります。HiRDBの開始状態のときにHiRDBのコマンドプロンプトを使用しないように設定をしてください。
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[スタートアップの種類]で自動を選択します。自動の設定はWindowsの再起動後に有効となります。
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(b) pdntenvコマンドを実行する場合
pdntenvコマンドを実行すると,HiRDBの終了時にHiRDBのサービスを停止しないようにできます。サービスを停止しないようにすると,次回のHiRDB開始時に「HiRDBのサービスの開始」操作が不要になります。ただし,HiRDBのサービス開始が手動の場合,Windows開始後の最初のHiRDB開始時に,「HiRDBのサービスの開始」操作が必要になります。
pdntenvコマンドの指定例を次に示します。
pdntenv -sc manual
(2) pdstartコマンドの入力を省略できます
「例題(HiRDBを正常開始する場合)」の(2)では,pdstartコマンドを入力しています。このpdstartコマンドの入力を省略できます。pdstartコマンドの入力を省略する場合は,システム共通定義でpd_mode_conf=AUTOを指定してください。
「例題(HiRDBを正常開始する場合)」の(1)の操作を自動化している場合は,Windowsを起動すると,自動的にHiRDBが開始します。「例題(HiRDBを正常開始する場合)」の(1)の操作を自動化していない場合は,WindowsのサービスでHiRDBのサービスを開始するとHiRDBを開始できます。
ただし,pd_mode_conf=AUTOをすると,Windowsの起動後にpdstartコマンドを入力しないため,pdstartコマンドのオプションを指定できないデメリットがあります(正常開始又は再開始しかできません)。したがって,通常はこの指定をしないことをお勧めします。