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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(Windows(R)用)


26.21.1 縮退起動で対処する方法

停止中のユニットがある場合,次に示すオペランドを指定すると,システムマネジャユニットの系切り替えが実行できます。

各オペランドの指定値と系切り替え時のHiRDBの処理を次の表に示します。

表26‒90 縮退起動に関するオペランドと系切り替え時のHiRDBの処理

条件

システムマネジャユニットの系切り替えが

発生したときのHiRDBの処理

pd_start_level

の指定値

pd_start_skip_unit

の指定

0(省略値)

停止中のユニットがある場合,システムマネジャユニットの系切り替えが失敗します。

1

指定なし

停止中のユニットがある場合でも,システムマネジャユニットの系切り替えが実行されます。ただし,各ユニットからの開始処理完了の連絡待ち時間が発生します。連絡待ち時間はpd_reduced_check_timeオペランド(省略値は20分)で指定します。

指定あり

停止中のユニットがある場合でも,システムマネジャユニットの系切り替えが実行されます。連絡待ち時間は発生しません。

(凡例)

−:指定する必要はありません。

参考
  • システムマネジャユニットの系切り替えの発生時,切り替え先のシステムマネジャユニットでフロントエンドサーバとバックエンドサーバの起動判定処理が行われます。そのため,各ユニットからの開始処理完了の連絡待ち時間が発生します。このとき,一部のユニットが停止している状態で,システムマネジャユニットの系切り替えが発生すると,各ユニットの稼働状態を認識できないため,系の切り替えに失敗したり,系の切り替え時間が掛かったりします。

  • 次に示す条件を一つでも満たさない場合は,システムマネジャユニットの系切り替えに失敗します。

    ・フロントエンドサーバが一つ以上稼働している

    ・バックエンドサーバが一つ以上稼働している

    ・ディクショナリサーバが稼働している

pd_start_skip_unitオペランドを指定する場合は,一度HiRDBを終了する必要があります。そのため,24時間連続稼働するシステムの場合は,もう一つの方法を検討してみてください。