26.18.2 環境設定方法
トランザクションキューイング機能を使用するには次の表に示すオペランドを指定します。
オペランド名 |
説明 |
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pd_ha_agent |
高速系切り替え機能,1:1スタンバイレス型系切り替え機能,又は影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を使用する場合に指定します。 standbyunit:高速系切り替え機能を使用します。 server:1:1スタンバイレス型系切り替え機能を使用します。 activeunits:影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を使用します。 |
pd_ha_transaction |
トランザクションキューイング機能を使用するかどうかを指定します。 クライアント環境定義のPDHATRNQUEUINGオペランドにNOを指定すると,そのHiRDBクライアントが実行するUAPはトランザクションキューイング機能の対象外になります。PDHATRNQUEUINGオペランドについては,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。 |
pd_ha_trn_queuing_wait_time |
トランザクションのキューイング待ち時間を指定します。このオペランドに指定した待ち時間を超えても待機系ユニットが起動しない場合,キューイング中のトランザクションをエラーにします。これ以降発生するトランザクションはキューイングされないでエラーになります。 |
pd_ha_trn_restart_retry_time |
トランザクションキューイング機能使用時に系切り替えが発生すると,トランザクションをフロントエンドサーバでキューイングします。しかし,系切り替えが発生してから待機系ユニットが再開始するまでの間,フロントエンドサーバは系切り替えを検知できません。この間(系切り替えが発生してから待機系ユニットが再開始するまでの間),フロントエンドサーバは実行系ユニットに対してトランザクションの開始要求をしますが,実行系ユニットは既に異常終了しているため,このトランザクション開始要求はエラーになります。エラーになったトランザクションはフロントエンドサーバから開始要求が再度行われます(トランザクションの開始要求をリトライします)。 このオペランドには,このリトライ時間の上限を指定します。このオペランドの値を超えても待機系ユニットが再開始されない場合は,リトライ中のトランザクションをエラーにします。また,これ以降発生するトランザクションはリトライされないでエラーになります。 pd_ha_trn_queuing_wait_timeオペランドとpd_ha_trn_restart_retry_timeオペランドの関係を図「pd_ha_trn_queuing_wait_timeオペランドとpd_ha_trn_restart_retry_timeオペランドの関係」に示します。 |
pd_ha_trn_queuing_initial |
トランザクションキューイング機能を使用する場合に,フロントエンドサーバを配置したユニットの起動直後からトランザクションキューイング機能を有効にするかどうかを指定します。 |
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- 注※
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スタンバイレス型系切り替え機能の場合は次に示すようになります。
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正常時は正規BESユニットが実行系になり,代替部が待機系になります。
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代替中は代替部が実行系になり,正規BESユニットが待機系になります。
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- 〔説明〕
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- 区間A,D:
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トランザクションを開始できる状態です(正常な状態です)。
- 区間B:
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バックエンドサーバのユニットが系切り替え中で,フロントエンドサーバがそれを検知できていない状態です。pd_ha_trn_restart_retry_timeオペランドに指定した時間までトランザクション開始要求をリトライします。フロントエンドサーバが系の切り替えを検知すると,トランザクションがキューイングされます。指定した時間を過ぎても検知できない場合は,そのトランザクションをエラーにします。
- 区間C:
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バックエンドサーバのユニットが系切り替え中で,フロントエンドサーバがそれを検知している状態です。pd_ha_trn_queuing_wait_timeオペランドに指定した時間までトランザクションをキューイングします。指定した時間を過ぎてもトランザクションを開始できない場合は,そのトランザクションをエラーにします。