Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(Windows(R)用)


26.5.1 前提条件及び注意事項

〈この項の構成〉

(1) スタンバイ型系切り替え機能の場合

(a) 現用系と予備系で一致させること

現用系及び予備系で,次に示すことを一致させてください。

  • HiRDB及び関連プログラムプロダクトのバージョン

  • HiRDB管理者の環境(ユーザID,グループID,環境変数)

  • HiRDB運用ディレクトリの絶対パス名

  • HiRDBシステム定義の内容

  • HiRDBファイルの設定形式

  • ユーザの実行形式プログラム

  • サーバマシンに設定している時間

  • HiRDBのサービス名(セットアップ識別子)

(b) 環境設定に関する注意事項

  • 現用系及び予備系の両方にHiRDBの環境設定を行ってください。また,現用系及び予備系HiRDBのバージョンを合わせてください。また,HiRDBをバージョンアップする場合は,現用系及び予備系の両方をバージョンアップしてください。

  • HiRDB運用ディレクトリを共有ディスク上に作成しないでください。

  • サーバモードで実行する場合は,次に示す製品をインストールして環境設定をしてください。

    • Hitachi HA Toolkit Extension(現用系及び予備系のマシン)

  • 回復不要FESユニットには系切り替え機能を適用できません。

  • マルチスタンバイ構成を適用する場合は,クラスタソフトウェアのマルチスタンバイ機能を有効にする必要があります。マルチスタンバイ機能の設定方法については,各クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

(c) HiRDBをインストールするときの注意事項

系切り替え機能を使用する場合は,現用系及び予備系それぞれのサーバマシンのローカルディスク上に,同じドライブ名称,同じディレクトリ名称でHiRDBをインストールしてください。ドライブ名称及びディレクトリ名称は大文字小文字も統一してください。また,ディレクトリ名称には全角文字及び特殊記号は使用しないでください。

Hitachi HA Toolkit Extensionを使用している場合は,HiRDBが強制終了又は異常終了した後にHiRDBをインストールしないでください。インストールするとHiRDBを開始できないことがあります。

(d) その他

系切り替えの環境では同じサービス名を別サーバマシンで起動します。既存環境から系切り替えの環境を作成する場合,サービス名が重複することがあります。この場合,既存のサービス名を変更してください。サービス名を変更する場合は,既存のHiRDBをアンインストールした後に,同じディレクトリ下に再度インストールしてください。また,ディレクトリ構成が重複している場合はサーバの移行操作をして環境を新規に作成してください。サーバの移行方法については,「システム構成を変更する方法」を参照してください。

(2) 1:1スタンバイレス型系切り替え機能の場合

(3) 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能の場合