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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(Windows(R)用)


26.4.2 HiRDB/パラレルサーバの場合

〈この項の構成〉

(1) IPアドレスを引き継ぐ場合

IPアドレスを引き継ぐ場合のホスト名の運用方法(指定方法)を次に示します。システム構成は相互系切り替え構成とします。

●システム構成例

[図データ]

項目

指定するホスト名

システム共通定義に指定するホスト名

pdunit -x hostA -u UNT1

pdunit -x hostB -u UNT2

pdunit -x hostC -u UNT3

pdunit -x hostD -u UNT4

ユニット制御情報定義に指定するホスト名

ユニット1

pd_hostname=host1

ユニット2

pd_hostname=host2

ユニット3

pd_hostname=host3

ユニット4

pd_hostname=host4

rloginするときに指定するホスト名

BES1があるサーバマシンにrloginする場合

hostC

BES2があるサーバマシンにrloginする場合

hostD

運用コマンドに指定するホスト名

BES1に対して運用コマンドを実行する場合

hostC

BES2に対して運用コマンドを実行する場合

hostD

ユティリティに指定するホスト名

BES1に対してユティリティを実行する場合

hostC

BES2に対してユティリティを実行する場合

hostD

メッセージに表示されるホスト名

BES1に対するメッセージの場合

hostC

BES2に対するメッセージの場合

hostD

統計情報に表示されるホスト名

BES1に対する統計情報の場合

hostC

BES2に対する統計情報の場合

hostD

次に示すクライアント環境定義に指定するホスト名

  • PDHOST

  • PDFESHOST

hostA

注※ ホスト名の代わりにユニット識別子が指定できます。

(2) IPアドレスを引き継がない場合

IPアドレスを引き継がない場合のホスト名の運用方法(指定方法)を次に示します。システム構成は相互系切り替え構成とします。

●システム構成例

[図データ]

ポイント

標準ホスト名を同じ(host1=host2,host3=host4)にすると,系の切り替わりをHiRDBが認識できません。したがって,標準ホスト名は異なる名称にしてください。

項目

指定するホスト名

システム共通定義に指定するホスト名

pdunit -x hostA -u UNT1 -c hostAA

pdunit -x hostB -u UNT2 -c hostBB

pdunit -x hostC -u UNT3 -c hostCC

pdunit -x hostD -u UNT4 -c hostDD

ユニット制御情報定義に指定するホスト名

ユニット1

pd_hostname=host1

ユニット2

pd_hostname=host2

ユニット3

pd_hostname=host3

ユニット4

pd_hostname=host4

rloginするときに指定するホスト名

BES1があるサーバマシンにrloginする場合

hostC又はhostD(実行系のホスト名を指定します)

BES2があるサーバマシンにrloginする場合

hostC又はhostD(実行系のホスト名を指定します)

運用コマンドに指定するホスト名※1

BES1に対して運用コマンドを実行する場合

hostC

BES2に対して運用コマンドを実行する場合

hostD

ユティリティに指定するホスト名

BES1に対してユティリティを実行する場合

hostC

BES2に対してユティリティを実行する場合

hostD

メッセージに表示されるホスト名

BES1に対するメッセージの場合

hostC

BES2に対するメッセージの場合

hostD

統計情報に表示されるホスト名

BES1に対する統計情報の場合

hostC

BES2に対する統計情報の場合

hostD

次に示すクライアント環境定義に指定するホスト名

  • PDHOST

  • PDFESHOST

hostA及びhostB※2

注※1

ホスト名の代わりにユニット識別子が指定できます。

注※2

システムマネジャのユニットがIPアドレスを引き継がない場合,クライアント環境定義のPDHOSTオペランドに現用系及び予備系のホスト名を指定してください。フロントエンドサーバのユニットがIPアドレスを引き継がない場合,クライアント環境定義のPDFESHOSTオペランドに現用系及び予備系のホスト名を指定してください。そうすれば,系が切り替わった後もPDHOST,PDFESHOSTオペランドの指定値を変更する必要はありません。ただし,実行系が現用系から予備系に切り替わると,UAPは一度現用系(待機系)に接続を試みて失敗した後に予備系(実行系)に接続するため,UAPの接続処理時間がその分だけ長くなります。この問題を解決するには,クライアント接続用のホスト名をエイリアスIPアドレスで設定し,そのIPアドレスを引き継ぐようにしてください。この場合のホスト名の指定方法については,「IPアドレスを引き継がない場合(クライアント接続用のIPアドレスだけを引き継ぐ場合)」を参照してください。

(3) IPアドレスを引き継がない場合(クライアント接続用のIPアドレスだけを引き継ぐ場合)

HiRDB/パラレルサーバが使用するIPアドレスは引き継がないが,クライアント接続用のIPアドレスは引き継ぐ場合のホスト名の運用方法(指定方法)を次に示します。システム構成は相互系切り替え構成とします。

●システム構成例

[図データ]

〔説明〕
  • hostAはユニット1(現用系)が使用するホスト名で,IPアドレスを引き継ぎません。hostAAはユニット1(待機系)が使用するホスト名です。

  • hostBはユニット2(現用系)が使用するホスト名で,IPアドレスを引き継ぎません。hostBBはユニット2(待機系)が使用するホスト名です。

  • hostCはユニット3(現用系)が使用するホスト名で,IPアドレスを引き継ぎません。hostCCはユニット3(待機系)が使用するホスト名です。

  • hostDはユニット4(現用系)が使用するホスト名で,IPアドレスを引き継ぎません。hostDDはユニット4(待機系)が使用するホスト名です。

  • hostX〜hostZはクライアント接続用のホスト名(エイリアスIPアドレス)で,IPアドレスを引き継ぎます。

    ポイント

    標準ホスト名を同じ(host1=host2,host3=host4)にすると,系の切り替わりをHiRDBが認識できません。したがって,標準ホスト名は異なる名称にしてください。

項目

指定するホスト名

システム共通定義に指定するホスト名

pdunit -x hostA -u UNT1 -c hostAA

pdunit -x hostB -u UNT2 -c hostBB

pdunit -x hostC -u UNT3 -c hostCC

pdunit -x hostD -u UNT4 -c hostDD

ユニット制御情報定義に指定するホスト名

ユニット1

pd_hostname=host1

ユニット2

pd_hostname=host2

ユニット3

pd_hostname=host3

ユニット4

pd_hostname=host4

rloginするときに指定するホスト名

BES1があるサーバマシンにrloginする場合

hostC又はhostD(実行系のホスト名を指定します)

BES2があるサーバマシンにrloginする場合

hostC又はhostD(実行系のホスト名を指定します)

運用コマンドに指定するホスト名

BES1に対して運用コマンドを実行する場合

hostC

BES2に対して運用コマンドを実行する場合

hostD

ユティリティに指定するホスト名

BES1に対してユティリティを実行する場合

hostC

BES2に対してユティリティを実行する場合

hostD

メッセージに表示されるホスト名

BES1に対するメッセージの場合

hostC

BES2に対するメッセージの場合

hostD

統計情報に表示されるホスト名

BES1に対する統計情報の場合

hostC

BES2に対する統計情報の場合

hostD

クライアント環境定義に指定するホスト名

PDHOST

hostZ

PDFESHOST

hostX又はhostY(接続するフロントエンドサーバのホスト名を指定します)

注※ ホスト名の代わりにユニット識別子が指定できます。