26.2.3 1:1スタンバイレス型系切り替えのシステム構成例
1:1スタンバイレス型系切り替えの代表的なシステム構成例を説明します。
(1) 相互代替構成
1:1スタンバイレス型系切り替えで二つのバックエンドサーバがお互いに代替BESになる構成です。相互代替構成のシステム構成例を次の図に示します。
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BES1はBES2の代替BESです。BES2に障害が発生した場合は,BES2の代替部がBES2の処理を代行します。
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BES2はBES1の代替BESです。BES1に障害が発生した場合は,BES1の代替部がBES1の処理を代行します。
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(2) 片方向代替構成
1:1スタンバイレス型系切り替えで片方向だけの代行関係を持つ構成です。片方向代替構成(2ノード構成)のシステム構成例を次の図に示します。
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BES2はBES1の代替BESです。BES1に障害が発生した場合は,BES1の代替部がBES1の処理を代行します。BES2に障害が発生した場合,BES1は処理を代行しません。
(3) 1:1スタンバイレス型とスタンバイ型を混合したシステム構成例
1:1スタンバイレス型とスタンバイ型を混合したシステム構成例を次の図に示します。このシステム構成のHiRDBシステム定義の例については,マニュアル「HiRDB システム定義」を参照してください。
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MGR,FES,DSのユニットには,スタンバイ型系切り替え機能(相互系切り替え構成)を適用し,クライアント接続用のIPアドレスだけを引き継ぐ構成にします。また,ユーザサーバホットスタンバイを適用します。
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BESのユニットには,1:1スタンバイレス型系切り替え機能(相互代替構成)を適用します。
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全サーバマシンにHiRDB Advanced High Availabilityが必要になります。スタンバイレス型系切り替え機能を適用しないサーバマシン,及び系切り替え機能を適用しないサーバマシンにもHiRDB Advanced High Availabilityが必要です。
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