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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(Windows(R)用)


21.2.2 例題2(全RDエリアを回復する場合)

システム用RDエリアを含む全RDエリアをバックアップ取得時点に回復します。バックアップは,システム単位で取得したバックアップ(全RDエリアを対象としたバックアップ)があります。

〈この項の構成〉

(1) pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します

pdstop

HiRDBを正常終了できない場合は,pdstop -fコマンドで強制終了します。なお,既にHiRDBが異常終了している場合は,この手順は必要ありません。

(2) pdstart -rコマンドでHiRDBを開始します

pdstart -r

(3) pdrstrコマンドで全RDエリアを回復します

pdrstr -m C:\rdarea\mast\mast01 -b C:\pdcopy\backup01 -a
〔説明〕

-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。

-b:全RDエリアを対象としたバックアップを格納したバックアップファイルの名称を指定します。

-a:全RDエリアの回復を指定します。

(4) pdstopコマンドでHiRDBを正常終了します

pdstop

(5) pdstartコマンドでHiRDBを正常開始します

pdstart

(1)の手順でHiRDBを正常終了できなかった場合は,HiRDBを開始する前にシステムログファイル,シンクポイントダンプファイル,及びステータスファイルを初期化してください。

システムログファイル,及びシンクポイントダンプファイルを初期化しない場合,一部のファイルがクローズ状態となることがあります。この場合,クローズ状態となったファイルについては,「システムログファイルに障害が発生したときの対処方法」を参照し,使用できる状態にしてください。

(6) リスト用RDエリアを回復します

リスト用RDエリアがない場合は,この手順は必要ありません。

〈手順〉
  1. リスト用RDエリアを閉塞クローズします。

    pdhold -r LISER1 -c
  2. pdmodコマンドでRDエリアを再初期化します。

    pdmod -a /rdarea/conf/control3
  3. リスト用RDエリアを閉塞解除,オープンします。

    pdrels -r LISER1 -o

(7) 一時表用RDエリアを回復します

一時表用RDエリアがない場合は,この手順は必要ありません。

〈手順〉
  1. 一時表用RDエリアを閉塞クローズします。

    pdhold -r TMPRDAREA -c
  2. pdmodコマンドでRDエリアを再初期化します。

    pdmod -a /rdarea/conf/control4
  3. 一時表用RDエリアを閉塞解除,オープンします。

    pdrels -r TMPRDAREA -o