32.2.1 HiRDB環境設定時の考慮点
- 〈この項の構成〉
(1) 更新DBと参照DBで一致させる項目
更新DBと参照DBの両方で一致させる項目を次に示します。HiRDBは,更新DBと参照DBで上記項目が一致するかどうかはチェックしません。また,項目が一致しない場合の動作は保証しません。なお,「リードレプリカ機能の前提条件」に示す前提条件を満たした上で更新DBと参照DBの設定を実施してください。
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HiRDB管理者の環境(ユーザID(数値),グループID(数値),環境変数)
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HiRDB運用ディレクトリの絶対パス名
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HiRDBシステム定義の内容
「参照DBで変更する項目」に示す項目は除きます。
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すべてのHiRDBファイルの絶対パス
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システムログファイルの総容量
pdrrprefコマンドによる参照DBへの更新内容の反映処理で必要な容量を示します。
(2) 参照DBで変更する項目
更新DBと参照DBで指定値を変更する必要がある項目を次の表に示します。
なお,ホスト名については,参照DBが複数ある場合は各参照DB間で指定値を変えてください。
その他のシステム定義の参照DBでの変更可否については,マニュアル「HiRDBシステム定義」を参照してください。
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項目 |
更新DBでの指定値 |
参照DBでの指定値 |
|---|---|---|
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<システム共通定義> pd_read_replica_useオペランド |
N(又は省略) |
Y |
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<システム共通定義> pd_read_replica_workdirオペランド |
指定を省略する |
作業用ディレクトリのパス名※ |
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<システム共通定義> pdunit -xオプション |
更新DBでHiRDB/シングルサーバを定義するサーバマシンのホスト名又はFQDN |
参照DBでHiRDB/シングルサーバを定義するサーバマシンのホスト名又はFQDN |
|
<システム共通定義> pdstart -xオプション |
更新DBでHiRDB/シングルサーバを定義するサーバマシンのホスト名又はFQDN |
参照DBでHiRDB/シングルサーバを定義するサーバマシンのホスト名又はFQDN |
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<システム共通定義> pdstart -mオプション |
マルチコネクションアドレス機能を使用する場合に,HiRDBクライアントが接続する更新DBのホスト名又はFQDN |
マルチコネクションアドレス機能を使用する場合に,HiRDBクライアントが接続する参照DBのホスト名又はFQDN |
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<ユニット制御情報定義> pd_hostnameオペランド |
更新DBでHiRDB/シングルサーバを定義するサーバマシンの標準ホスト名 |
参照DBでHiRDB/シングルサーバを定義するサーバマシンの標準ホスト名 |
- 注※
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詳細は,マニュアル「HiRDBシステム定義」を参照してください。
HiRDBは,上記項目が変更されているかどうかはチェックしません。また,上記項目が守られていない場合の動作は保証しません。