Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


付録D.8 トラブルシュート情報の削除

サーバプロセス,又はクライアントの強制終了時などに,HiRDBは$PDDIR/spool下にトラブルシュート情報を出力します。また,コマンド又はユティリティを[Ctrl+C]キーを押すなどして途中終了させると,$PDDIR/tmp下にコマンド又はユティリティが出力した作業用一時ファイルが削除されないで残ります。これらのファイルを残しておくと,HiRDB運用ディレクトリがあるディスクの容量を圧迫する原因になります。HiRDB運用ディレクトリがあるディスクの容量が不足するとHiRDBが異常終了することがあるため,HiRDBは次に示すファイルを定期的に削除します。

通常は24時間ごとに削除します。この削除間隔をpd_spool_cleanup_intervalオペランドで変更できます。また,pd_spool_cleanup_interval_levelオペランドで指定した日より前に出力されたファイルだけを削除するという指定ができます。

このほかにも,pdcspoolコマンドでトラブルシュート情報ファイルを削除できます。作業用一時ファイル($PDDIR/tmp下のファイル)も削除できます。

なお,pdcspoolコマンドのオプション又はpd_spool_cleanup_interval_levelオペランドの指定で,削除するトラブルシュート情報を選択できます。

注意事項
  • HiRDB管理者以外のユーザが実行したコマンド又はユティリティによって出力されたトラブルシュート情報ファイルは削除されないことがあります。この場合,トラブルシュート情報ファイルの削除権限を持つユーザがOSのrmコマンドなどでファイルを削除してください。

  • pd_tmp_directoryオペランドを指定しないで,環境変数TMPDIRだけを指定している場合,HiRDBの運用コマンド又はユティリティを中断すると,HiRDBはTMPDIRに指定したディレクトリ下に"pdcmd"又は"plcmd"で始まるファイルを作成することがあります。HiRDBの運用コマンド又はユティリティが終了した後も"pdcmd"及び"plcmd"で始まるファイルが削除されない場合は,OSのrmコマンドなどでこれらのファイルを削除してください。