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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


付録B.2 HiRDBファイルシステム領域の作成

DVD-RAMライブラリ装置上の通常ファイル又はキャラクタ型スペシャルファイルにHiRDBファイルシステム領域を作成します。

通常ファイルにHiRDBファイルシステム領域を作成する場合

DVD-RAMライブラリ装置上に作成したHiRDBファイルシステム領域は,磁気ディスク上に作成したHiRDBファイルシステム領域と同じように操作できます。ただし,性能及び信頼性の理由から,システムファイル用(SYS),作業表用ファイル用又はリスト用RDエリア用(WORK)のHiRDBファイルシステム領域として使用することはお勧めしません。

キャラクタ型スペシャルファイルにHiRDBファイルシステム領域を作成する場合

DVD-RAMライブラリ装置上のキャラクタ型スペシャルファイルにHiRDBファイルシステム領域を作成する場合,DVD-RAMライブラリ装置のセクタ長に注意してください。セクタ長が512又は1024バイトの場合は,磁気ディスク上のキャラクタ型スペシャルファイルに作成したHiRDBファイルシステム領域と同じように操作できます。ただし,性能及び信頼性の理由から,システムファイル用(SYS),作業表用ファイル用又はリスト用RDエリア用(WORK)のHiRDBファイルシステム領域として使用することはお勧めしません。

注意事項

セクタ長が2048又は4096バイトの場合は次に示すことに注意してください。

  1. ここで作成したHiRDBファイルシステム領域には,次に示すファイルだけを作成できます。

    ・RDエリア(リスト用RDエリアを除く)を構成するHiRDBファイル

    ・バックアップファイル

    ・アンロードログファイル

    ・アンロードデータファイル

  2. pdfmkfsコマンド実行時,-sオプションでセクタ長を指定してください。また,-kオプションでSYS,WORK,SVRを指定できません。

  3. データベース初期設定ユティリティ(pdinitコマンド)でRDエリアを定義するとき,ユティリティ制御文のpageオペランド(ページ長)にはセクタ長を整数倍した値を指定してください。

  4. データベース構成変更ユティリティ(pdmodコマンド)でRDエリアを追加,拡張,又は再初期化するとき,ユティリティ制御文のpageオペランド(ページ長)にはセクタ長を整数倍した値を指定してください。

    なお,RDエリアの再初期化時にpageオペランドを省略する場合は注意が必要です。再初期化前のRDエリアのページ長がセクタ長の整数倍でないと再初期化できません。

  5. pdfrstrコマンドでHiRDBファイルをリストアする場合,リストア対象のHiRDBファイルのレコード長がリストア先のHiRDBファイルシステム領域のセクタ長の整数倍である必要があります。HiRDBファイルのレコード長はpdflsコマンドで確認できます。

  6. データベース回復ユティリティ(pdrstrコマンド)でRDエリアを回復する場合,回復対象RDエリアのページ長がHiRDBファイルシステム領域のセクタ長の整数倍である必要があります。整数倍でないとRDエリアを回復できません。例えば,HiRDBファイルシステム領域を作成した媒体を物理的な障害などの理由で交換する場合,HiRDBファイルシステム領域のセクタ長は交換前のHiRDBファイルシステム領域のセクタ長と同じ大きさにしてください。