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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


29.1.2 HiRDBのユニット追加によるバッチの並列実行

バッチジョブ分散実行システムでデータを分割してバッチを実行する場合に,データを格納するユニットを追加することで並列実行数を増やし,バッチジョブをより高速に処理できます。このように並列実行数を増やす場合に,HiRDBの稼働中に追加できるユニットを拡張ユニットといいます。バッチ処理の終了後は,拡張ユニットだけ終了したり,HiRDBから削除したりできます。

拡張ユニットを追加する前に稼働しているユニットを基本ユニットといいます。

基本ユニットと拡張ユニットを次の図に示します。

図29‒2 基本ユニットと拡張ユニット

[図データ]

〔説明〕

通常は基本ユニットだけで稼働し,必要に応じて拡張ユニットを開始することでHiRDBにユニットを追加できます。拡張ユニットは,あらかじめシステム共通定義のpd_system_expand_unitオペランドに定義しておき,実際に開始するまでに環境を準備します。

拡張ユニットを開始すると,拡張ユニットも含めてHiRDBとして扱います。

なお,バッチジョブ分散実行システムがグリッドジョブを実行すると,グリッドジョブ前処理プログラムによって,HiRDBに格納されたデータの配置情報を取得します。これによって,追加された拡張ユニットに対してもジョブの実行を制御できます。