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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


22.1.3 チューニング情報の取得

実行者 HiRDB管理者

ここでは,チューニング情報の取得手順(統計ログの取得から,その統計情報を入力情報とする統計解析ユティリティの実行までの運用方法)について説明します。チューニング情報の取得手順(統計ログからチューニング情報を取得する場合)を次の図に示します。

図22‒2 チューニング情報の取得手順(統計ログからチューニング情報を取得する場合)

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 統計ログの取得を開始する

pdstbeginコマンドで統計ログの取得を開始します。HiRDBの開始時から統計ログを取得する場合は,システム共通定義のpdstbeginオペランドを指定してください。pdstbeginオペランドを指定した場合,pdstbeginコマンドの実行は不要です。

注意事項

統計ログの取得中にシンクポイントが2回以上発生しないと,次に示す統計情報は取得されません。確実に取得するには,pdstbeginコマンドの入力直後にpdlogsyncコマンドでシンクポイントを取得し,pdstjsync又はpdstendコマンドの入力直前にpdlogsyncコマンドでシンクポイントを取得してください。

  • グローバルバッファに関する統計情報

  • データベース操作に関するHiRDBファイルの統計情報

  • デファードライト処理に関する統計情報

  • インデクスに関する統計情報

参考

統計ログの取得を終了する場合はpdstendコマンドを実行します。

(2) 統計ログを統計ログバッファから統計ログファイルに出力する

pdstjsyncコマンドで,統計ログバッファに格納されている統計ログを統計ログファイルに出力します。

参考

統計ログバッファに格納されている統計ログが,統計ログファイルに出力される契機を次に示します。

  • 統計ログバッファの満杯時

  • pdstjsyncコマンドの実行時

  • pdstendコマンドの実行時

  • HiRDBの終了時(正常終了又は計画停止)

(3) アンロード統計ログファイルを作成する

次に示すどちらかの方法で,統計ログファイルの内容をアンロードし,アンロード統計ログファイルを作成してください。通常は,OSのcpコマンドで,アンロード統計ログファイルを作成してください。

(4) 統計解析ユティリティを実行する

(3)で作成したアンロード統計ログファイルを入力情報として,統計解析ユティリティを実行します。HiRDB管理者はその実行結果を基にして,HiRDB又はUAPのチューニングを実施してください。

参考

統計情報は,pdstbeginコマンドの入力からpdstend(又はpdstjsync)コマンドの入力までが対象となるため,コマンドの入力時期によってはUAPに関する統計情報とSQLに関する統計情報が一致しないことがあります。