22.1.2 チューニング情報を取得するための準備
実行者 HiRDB管理者
チューニング情報を取得するためには,HiRDBが出力する統計情報(統計ログ)を取得する必要があります。統計ログは統計ログファイルに出力されるので,HiRDB管理者は統計ログファイルのファイル容量を決定して運用してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 統計ログファイルの作成
統計ログファイルは,$PDDIR/spool下に二つあり,ファイル名称はpdstj1及びpdstj2です。統計ログファイルはHiRDBが自動的に作成します。HiRDB管理者は,統計ログファイルのファイル容量をpd_stj_file_sizeオペランドで指定してください。なお,ファイル容量を決定するとき,次に示す点を考慮してください。
-
ファイル容量には,取得する統計ログの総容量を指定します。複数の統計情報を同時に取得すると考えられる場合,それらすべての統計ログの容量を合計した値より大きな値をpd_stj_file_sizeオペランドに指定してください。各統計ログの容量の計算式については,マニュアル「HiRDB システム定義」を参照してください。
-
サーバの種別によって統計ログが取得されたり,されなかったりします。したがって,それを考慮してファイル容量を決定してください。統計ログの取得対象サーバを次の表に示します。
統計情報の種別 |
HiRDB/シングルサーバ |
HiRDB/パラレルサーバ |
||||
---|---|---|---|---|---|---|
SDS |
MGR |
FES |
DS |
BES |
||
システムの稼働に関する統計情報 |
sys |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
UAPに関する統計情報 |
uap |
○ |
× |
○ |
× |
× |
SQLに関する統計情報 |
sql |
○ |
× |
○ |
× |
× |
グローバルバッファに関する統計情報 |
buf |
○ |
× |
× |
○ |
○ |
データベース操作に関するHiRDBファイルの統計情報 |
fil |
○ |
× |
× |
○ |
○ |
デファードライト処理に関する統計情報 |
dfw |
○ |
× |
× |
○ |
○ |
インデクスに関する統計情報※ |
idx |
○ |
× |
× |
○ |
○ |
SQL静的最適化に関する統計情報 |
sop |
○ |
× |
○ |
× |
× |
SQL動的最適化に関する統計情報 |
dop |
○ |
× |
○ |
× |
× |
SQLオブジェクト実行に関する統計情報 |
pcd |
○ |
× |
○ |
○ |
○ |
SQL文の履歴に関する統計情報 |
sqh |
○ |
× |
○ |
× |
× |
SQLオブジェクト転送に関する統計情報 |
obj |
× |
× |
× |
○ |
○ |
- (凡例)
-
○:取得対象とします。
×:取得対象としません。
- 注
-
-
pdhibeginオペランドで取得した「CONNECT/DISCONNECTに関する統計情報」は統計ログファイルではなく,システムログファイルに出力されます。詳細については,「システムログからチューニング情報を取得する方法」を参照してください。
-
ユティリティ専用ユニットの場合,「システムの稼働に関する統計情報」以外は取得できません。
-
- 注※
-
統計ログでは,インデクスページスプリットに関する情報は取得できません。このため,インデクスページスプリットに関する情報も取得する場合は,「システムログからチューニング情報を取得する方法」を参照してください。