15.8.6 例題(HiRDBファイルシステム領域内でHiRDBファイルを拡張する方式)
自動増分機能を適用したユーザ用RDエリア(RDAREA2)を追加します。
- 〈手順〉
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HiRDBシステム定義を変更します。
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pdfmkfsコマンドでRDエリア用のHiRDBファイルシステム領域を作成します。
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pdmodコマンドの制御文ファイルを作成します。
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pdmodコマンドでRDエリアを追加します。
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pdlogswap -d sys -wコマンドで,システムログファイルをスワップします。
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pdcopyコマンドでバックアップを取得します。
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pdbufmodコマンドでグローバルバッファを割り当てます。
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pdbufferオペランドを修正します。
手順の数字はこの後で説明している( )レベルに対応しています。例えば,3の操作は(3)で説明しています。
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- 〈この項の構成〉
(1) HiRDBシステム定義を変更します
pd_rdarea_extension_timingオペランドの指定値を変更します。この例では,自動増分の契機にnouseを指定します。
: set pd_rdarea_extension_timing=nouse :
HiRDBシステム定義の変更方法については,「HiRDBシステム定義を変更する方法」,又は「HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更する方法(システム構成変更コマンド)」を参照してください。
(2) pdfmkfsコマンドでRDエリア用のHiRDBファイルシステム領域を作成します
pdfmkfs -n 100 -l 10 -e 230 -k DB -i /rdarea/area02
- 〔説明〕
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-eオプションを指定して,100メガバイトのRDエリア用HiRDBファイルシステム領域(/rdarea/area02)を作成します。-iオプションを指定して,HiRDBファイルシステム領域を初期化します。
(3) pdmodコマンドの制御文ファイルを作成します
pdmodコマンドのcreate rdarea文を記述した制御文ファイル(/pdmod/create02)を作成します。制御文ファイルの内容を次に示します。
create rdarea RDAREA2 for user used by PUBLIC server name bes1 page 4096 characters storage control segment 10 pages extension use 300 segments file name "/rdarea/area02/file01" initial 500 segments file name "/rdarea/area02/file02" initial 500 segments;
- 〔説明〕
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RDエリアの自動増分を適用するために,extensionオペランドに増分セグメント数を指定します。
この例では,RDエリア(RDAREA2)に割り当てられる最終HiRDBファイル(/rdarea/area02/file02)は,自動増分契機になると,300セグメントずつ自動的に増分します。
(4) pdmodコマンドでRDエリアを追加します
pdmod -a /pdmod/create02
- 〔説明〕
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(2)で作成したpdmodコマンドの制御文ファイル名を指定して,実行します。
(5) pdlogswap -d sys -wコマンドで,システムログファイルをスワップします
pdlogswap -d sys -w
(6) pdcopyコマンドでバックアップを取得します
pdcopy -m /rdarea/mast/mast01 -M r -a -b /pdcopy/backup01 -p /pdcopy/list01
- 〔説明〕
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pdmodコマンドはログを無効化するため,実行後は必ずバックアップを取得します。ここでバックアップを取得していない場合,RDエリアをpdmodコマンド実行前の状態にしか回復できません。バックアップの取得については,「バックアップの取得方法」を参照してください。
(7) 追加したRDエリアにグローバルバッファを割り当てます
pdbufmod -k add -a gbuf02 -r RDAREA2 -n 1000
- 〔説明〕
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新規のグローバルバッファ(gbuf02)を追加してRDAREA2に割り当てます。
この例では,pdbufmodコマンドでグローバルバッファを追加して割り当てています。
なお,pdbufmodコマンドを実行する場合は,次に示す条件をすべて満たす必要があります。
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HiRDB Advanced High Availabilityを導入している
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pd_dbbuff_modifyオペランドにYを指定している
(8) pdbufferオペランドを修正します
割り当てたグローバルバッファはHiRDBを正常終了又は計画停止したときに無効になります。そのため,HiRDBを終了したときにpdbufferオペランドの指定値を変更してください。pdbufferオペランドの指定例を次に示します。
: pdbuffer -a gbuf02 -r RDAREA1,RDAREA2,RDAREA3 -n 1000 :
- 〔説明〕
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グローバルバッファ(gbuf02)に,追加したRDエリア(RDAREA2)を割り当てます。
なお,システム構成変更コマンド(pdchgconfコマンド)を使用すると,HiRDBの稼働中にpdbufferオペランドの指定を変更できます。ただし,システム構成変更コマンドを実行する場合はHiRDB Advanced High Availabilityが必要になります。システム構成変更コマンドでHiRDBシステム定義を変更する方法については,「HiRDBの稼働中にHiRDBシステム定義を変更する方法(システム構成変更コマンド)」を参照してください。
コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。