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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


13.6.8 例題7(FIX表に列を追加する場合:バイナリ形式でアンロードする場合)

FIX表(TABLE01)に列(C4)を追加します。TABLE01中には,DAT形式ファイルに変換できない文字データ(0x00,0x0a)があるとします。

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) pdholdコマンドでTABLE01の格納RDエリアを閉塞します

pdhold -r RDAREA1,RDAREA2,…

(2) pdrorgコマンドでTABLE01のデータをアンロードします

pdrorg -k unld -W bin -t TABLE01 -g /pdrorg/unld01
〔説明〕

-k:アンロードをするためunldを指定します。

-W bin:アンロードデータファイルをpdloadコマンドの入力ファイル(バイナリ形式)として使用できるようにします。TABLE01中には,DAT形式ファイルに変換できない文字データ(0x00,0x0a)があるため,バイナリ形式にしてアンロードします。

-t:アンロードする表の名称を指定します。

-g:HiRDB/パラレルサーバで,TABLE01をサーバ間横分割している場合に指定します。-gオプションを指定すると,アンロードデータファイルが一元化されます(一つになります)。

/pdrorg/unld01:pdrorgコマンドの制御文ファイル名を指定します。

(3) pdrelsコマンドでRDエリアの閉塞を解除します

pdrels -r RDAREA1,RDAREA2,…

(4) PURGE TABLEでTABLE01のデータを削除します

PURGE TABLE TABLE01;

(5) ALTER TABLEでC4列を追加します

ALTER TABLE TABLE01 ADD C4 INTEGER WITH DEFAULT;

このとき,WITH DEFAULTオペランドを必ず指定してください。この場合,C4列には0が格納されます。

(6) 列構成情報ファイル(/pdload/column01)を作成します

C1,type=char(4)
C2,type=char(10)
C3,type=integer

TABLE01のデータ型を指定した列構成情報ファイルを作成します

(2)でバイナリ形式ファイルを作成しましたが,FIX表なので固定長データ形式ファイルとして扱います。したがって,固定長データ形式ファイルのデータロードに必要な列構成情報ファイルを作成します。これによって,入力データファイルの列構成の形式と列構成が異なるTABLE01へのデータロードができるようになります。

●列構成情報ファイル指定のポイント

列を追加した場合の列構成情報ファイル指定のポイントは,追加した列を指定しないことです。こうすることで,HiRDBは入力データ中にその列のデータがないことを検知し,追加した列に省略値又はナル値を格納します。FIX表の場合はナル値を格納できないため,ALTER TABLEで列を追加するときにWITH DEFAULTオペランドを指定して省略値を格納するようにします。

(7) pdholdコマンドでTABLE01の格納RDエリアを閉塞します

pdhold -r RDAREA1,RDAREA2,…

(8) TABLE01にデータロードをします

pdload -a -c /pdload/column01 TABLE01 /pdload/load01
〔説明〕

-a:入力ファイルが固定長データ形式ファイルであることを指定します。

-c /pdload/column01:(6)で作成した列構成情報ファイル名を指定します。

TABLE01:データロードする表の名称を指定します。

/pdload/load01:pdloadコマンドの制御文ファイル名を指定します。

(9) データロード対象RDエリアのバックアップを取得します

更新前ログ取得モード(省略値)でデータロードを実行したため,データロード対象RDエリアのバックアップを取得してください。バックアップの取得方法については,「例題8(RDエリア単位にバックアップを取得する場合)」を参照してください。

(10) pdrelsコマンドでRDエリアの閉塞を解除します

pdrels -r RDAREA1,RDAREA2,…

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。