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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


13.1.2 データの格納効率が悪くなるとメッセージが出力されます

データの格納効率が悪くなると,HiRDBは次に示すメッセージを出力します。

〈この項の構成〉

(1) KFPA12300-I又はKFPH00211-Iが出力された場合

RDエリアの容量が不足気味になると,KFPA12300-I又はKFPH00211-Iメッセージ(RDエリアの最終ファイル,又はRDエリア全体の容量の使用率を示すメッセージ)が出力されます。

HiRDB管理者の処置

pddbls -aコマンド又はデータベース状態解析ユティリティの「RDエリア単位の状態解析」を実施して,RDエリアの構成を変更するかどうかを決めてください。RDエリアの構成を変更する場合は,「RDエリアの運用」を参照してください。

(2) KFPH00212-Iが出力された場合

表の検索効率や格納効率が低下すると,KFPH00212-Iメッセージが出力されます。

HiRDB管理者の処置

データベース状態解析ユティリティの「表単位の状態解析」を実施して,次に示すどちらかの処置をしてください。

  • 表を再編成する

  • 使用中空きページ及び使用中空きセグメントを解放する

表を再編成する場合は,「表の再編成」及び「表の再編成(例題)」を参照してください。使用中空きページ及び使用中空きセグメントを解放する場合は,「使用中空きページ及び使用中空きセグメントを再利用する方法」を参照してください。

ただし,次の場合は,データベース構成変更ユティリティ(pdmodコマンド)でRDエリアの構成を変更する必要があります。RDエリアの構成を変更する場合は,「RDエリアの運用」を参照してください。

  • 同じRDエリア内の表に対してこのメッセージが頻繁に出力される場合

  • 表の再編成中又は表の再編成の直後にこのメッセージが出力される場合

  • インデクスの再編成中又はインデクスの再編成の直後にこのメッセージが出力される場合

(3) KFPH22017-Iが出力された場合

LOBデータの検索効率や格納効率が低下すると,KFPH22017-Iメッセージが出力されます。

HiRDB管理者の処置

データベース状態解析ユティリティの「表単位の状態解析」を実施して,表を再編成するかどうかを決めてください。表を再編成する場合は,「表の再編成」及び「表の再編成(例題)」を参照してください。

ただし,KFPH22017-Iメッセージに表示されたRDエリアの種類によって,再編成するRDエリアが異なります。

  • ユーザLOB用RDエリアの場合

    ユーザLOB用RDエリアのLOBデータを再編成してください。

  • データディクショナリLOB用RDエリアの場合

    次に示すストアドプロシジャ及びストアドファンクションに関するディクショナリ表を再編成してください。

    ・SQL_ROUTINES

    ・SQL_ROUTINE_RESOURCES

    ・SQL_ROUTINE_PARAMS