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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


10.8.1 複製ディスク機能の使用方法

複製ディスク機能の使用方法について説明します。

複製ディスク機能を使用した高速系切り替え時のディスクの配置を次の図に示します。

図10‒8 複製ディスク機能を使用した高速系切り替え時のディスクの配置

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) デバイスの準備

複製ディスク機能で使用するキャラクタ型スペシャルファイル又はブロック型スペシャルファイルを用意します。通常ファイルには作成できません。

(2) システム定義の設定

複製ディスク機能を使用するためには,システム定義のpd_duplicated_fs_suffixオペランドに"セカンダリパスのサフィックス"を指定します。

(例)
set pd_duplicated_fs_suffix = "_R"

システム定義は,pdfmkfsコマンドでHiRDBファイルシステム領域を作成する前に定義する必要があります。

(3) シンボリックリンクの作成

(1)のデバイスに,HiRDBのコマンドに指定するHiRDBファイルシステム領域名と,その名称に(2)のサフィックスを付加したHiRDBファイルシステム領域名のシンボリックリンクを作成します。

(例)
ln -s /dev/nvme0n1 /hirdb/RDAREA
ln -s /dev/nvme1n1 /hirdb/RDAREA_R

HiRDBのコマンドに指定するHiRDBファイルシステム領域名をプライマリパスといいます。サフィックスを付加したHiRDBファイルシステム領域名をセカンダリパスといいます。

(4) HiRDBファイルシステム領域の作成

pdfmkfsコマンドに-mオプションを指定し,HiRDBファイルシステム領域を作成します。

(例)
pdfmkfs -n 4096 -l 10 -e 230 -k DB -m /hirdb/RDAREA

-mオプションを指定してHiRDBファイルシステム領域を作成することで,プライマリパスのHiRDBファイルの更新時に,セカンダリパスのHiRDBファイルにも同一の更新を行います。