9.2.2 オペランドの指定値を変更するときの注意事項
- 〈この項の構成〉
(1) 指定値を変更できないオペランド
次に示すオペランドの指定値は変更できません。
-
pd_system_id
-
pd_master_file_name
これらのオペランドの指定値を変更するとデータベースを初期化する必要があるため,システム構成変更コマンドでHiRDBシステム定義を変更できません。
(2) 削除できないオペランド
次に示すオペランドは削除できません。
-
pdlogadfg -d sys及びpdlogadpf -d sys(現用及び上書きできない状態のシステムログファイルに対応するオペランドだけが削除できません)
-
pdlogadfg -d spd及びpdlogadpf -d spd(書き込み中及び上書きできない状態のシンクポイントダンプファイルに対応するオペランドだけが削除できません)
-
pd_syssts_file_name_1〜7(現用のユニット用ステータスファイルに対応するオペランドだけが削除できません)
-
pd_sts_file_name_1〜7(現用のサーバ用ステータスファイルに対応するオペランドだけが削除できません)
(3) 無効になるオペランド
縮退起動に関するオペランドの指定は無効になります。
(4) 指定値を変更するときに注意が必要なオペランド
指定値を変更すると,OSのオペレーティングシステムパラメタの指定値も変更する必要があるオペランドがあります。例えば,pd_max_users,SHMMAXオペランドが該当します。オペレーティングシステムパラメタの変更を有効にするにはマシンリブートが必要なため,システム構成変更コマンドでHiRDBシステム定義を変更しないで,HiRDBを正常終了させて変更してください。
(5) pd_rpl_init_startオペランド変更時の注意事項
pdrplstart又はpdrplstopコマンドでHiRDB Datareplicatorのデータ抽出機能の実行状況を変更した場合は注意が必要です。pd_rpl_init_startオペランドの値によってはシステム構成変更コマンドが実行できません。pd_rpl_init_startオペランドの値とシステム構成変更コマンドの実行可否を次の表に示します。
変更前の pd_rpl_init_start オペランドの値 |
HiRDB Datareplicator のデータ抽出機能 の実行状況 |
変更後の pd_rpl_init_start オペランドの値 |
システム構成変更 コマンドの 実行可否 |
---|---|---|---|
Y |
実行中 |
Y |
○ |
N(省略値) |
× |
||
pdrplstopコマンドによって停止中 |
Y |
× |
|
N(省略値) |
○ |
||
N(省略値) |
停止中 |
Y |
× |
N(省略値) |
○ |
||
pdrplstartコマンドによって実行中 |
Y |
○ |
|
N(省略値) |
× |
- (凡例)
-
○:pd_rpl_init_startオペランドの値を変更できます。
×:pd_rpl_init_startオペランドの値を変更できません。
(6) 前提製品が必要なオペランド
付加PP又はプラグインのセットアップや削除をする場合はHiRDBを終了する必要があります。このため,付加PP又はプラグインなどの前提製品が必要なオペランドを削除したり,指定値を変更したりできないことがあります。