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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


8.13.2 プロセスの異常終了回数監視機能の適用範囲

この機能では,PDCWAITTIMEオーバ,又はアボートによって異常終了するサーバプロセスを監視対象とします。HiRDB/シングルサーバの場合は,シングルサーバプロセスの異常終了回数がカウントされます。HiRDB/パラレルサーバの場合は,ユニット内のフロントエンドサーバ,バックエンドサーバ,及びディクショナリサーバプロセスの異常終了回数の合計値がカウントされます。サーバプロセスが異常終了する要因と異常終了回数のカウント対象を次の表に示します。

表8‒12 サーバプロセスが異常終了する要因と異常終了回数のカウント対象

サーバプロセスが

異常終了する要因

異常終了回数のカウント対象

シングルサーバプロセス

フロントエンドサーバプロセス

ディクショナリサーバプロセス

バックエンドサーバプロセス

クライアント環境定義のPDCWAITTIMEオペランドの値を超えた

×※1

×※1

pdcancelコマンド

×

×※2

×

×

内部強制終了(HiRDBが内部的にSIGKILLを発行してサーバプロセスを終了させる場合)

※3

※3

×※1

×※1

アボート

OLTPシステムのトランザクション回復処理によるサーバプロセスの異常終了

×

×

上記以外のサーバプロセス異常終了

(凡例)

○:サーバプロセスの異常終了回数にカウントされます。

×:サーバプロセスの異常終了回数にカウントされません。

注※1

トランザクションブランチが発生した状態で障害を検知した場合,同一トランザクションブランチから発生したフロントエンドサーバプロセスの異常終了がカウントの対象になります。

注※2

pdcancelコマンドでバックエンドサーバプロセス又はディクショナリサーバプロセスを強制終了すると,フロントエンドサーバプロセスを内部的に強制終了します。この場合,フロントエンドサーバプロセスの異常終了がカウントされることがあります。

注※3

OLTPシステムによるグローバルトランザクションが発生した状態で障害を検知した場合,同一グローバルトランザクションから発生したシングルサーバプロセス又はフロントエンドサーバプロセスの異常終了がカウントの対象になります。