8.1.7 syslogfileの信頼性向上と文字コード変換(Linux版限定)
Linux版HiRDBの場合,拡張SYSLOG機能※を適用できます。拡張SYSLOG機能をインストールして,機能を適用することで,syslogfileの信頼性向上,及びsyslogfileの文字コード変換ができます。
- 注※
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拡張SYSLOG機能は,日立サポート360のログ環境強化サポートオプションで提供されるプログラムです。
(1) syslogfileの信頼性向上
syslogfileに大量にメッセージが出力され,メモリ不足になった場合など,メッセージが正しくsyslogfileに出力されないで,消失するおそれがあります。拡張SYSLOG機能を適用すると,syslogfileへのメッセージ出力に失敗したとき,出力をリトライします。これによって,メッセージの消失を防ぎます。
(2) syslogfileの文字コード変換
syslogfileに出力するメッセージの文字コードをSJISからUTF-8に変換します。文字コードを変換することで,syslogfileに出力されるメッセージの文字コードがUTF-8に統一されるため,次のメリットがあります。
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メッセージの監視や管理が容易になる
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syslogfileを参照するとき,メッセージが文字化けしない
なお,syslogfileの文字コード変換機能を適用するには,拡張SYSLOG機能に加えて,日立コード変換が必要です。
(3) 注意事項
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HiRDBを開始する前に拡張SYSLOG機能(syslogfileの文字コード変換を行う場合は日立コード変換も同様)をインストールしておく必要があります。HiRDBの稼働中にインストールしても,拡張SYSLOG機能は適用されません。
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拡張SYSLOG機能をインストールしている場合,HiRDB開始時にKFPS01921-Iメッセージがsyslogfileに出力されます。
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pdmlgputオペランドの指定で,KFPS01921-Iメッセージの出力を抑止している場合で,KFPS01921-Iの詳細コードが03(syslogfileの文字コード変換をしません)のとき,メッセージログファイルに詳細コード02が出力されます。詳細コードが02で,syslogfileの参照時にメッセージが文字化けしている場合は,マニュアル「HiRDB メッセージ」でKFPS01921-Iの[対策]を参照し,詳細コード03に従って対処してください。