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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


3.1.2 HiRDBはシステムログファイルを各種の状態に分けて管理しています

HiRDBはシステムログファイルを次の表に示す状態に分けて管理しています。

表3‒1 システムログファイルの状態

状態

説明

現用

システムログの出力対象になっているファイルです。この状態のファイルは常に一つです。

待機(スワップ先にできる状態)

現時点ではシステムログの出力対象ファイルになっていませんが,次に示す場合に現用ファイルとスワップするファイルです。

・現用ファイルの容量が一杯になった場合

・現用ファイルに障害が発生した場合

・pdlogswapコマンドを入力した場合

この状態は次に示す条件をすべて満たしている必要があります。

上書きできる状態

ファイル中にシステムの全面回復に必要なシステムログ(有効保証世代数分のシンクポイントダンプに対応するシステムログ)を含んでいない状態です。

アンロード済み状態

取得したシステムログをアンロードログファイルにアンロードした後の状態です。

抽出完了状態(HiRDB Datareplicator)

抽出側HiRDB Datareplicatorがシステムログファイル中のシステムログを完全に読み出した状態です。HiRDB Datareplicatorを使用する場合にこの状態になります。なお,HiRDBではシンクポイントダンプを取得するときに抽出状態を確認しています。つまり,抽出側HiRDB Datareplicatorがシステムログを完全に読み出した後に発生するシンクポイント時点で抽出完了状態になります。

オンライン再編成上書き可能状態(HiRDB Staticizer Option)

システムログファイル中に追い付き反映処理に必要なシステムログを含んでいない状態です。更新可能なオンライン再編成をする場合にこの状態になります。

待機(スワップ先にできない状態)

この状態のファイルはシステムログの出力対象になりません(現用ファイルになりません)。現用ファイルがスワップした後の状態です。この状態は次に示す条件のどれかを満たしている必要があります。

上書きできない状態

ファイル中にシステムの全面回復に必要なシステムログ(有効保証世代数分のシンクポイントダンプに対応するシステムログ)を含んでいる状態です。

アンロード待ち状態

取得したシステムログをアンロードログファイルにアンロードしていない状態です。

抽出未完了状態(HiRDB Datareplicator)

抽出側HiRDB Datareplicatorがシステムログファイル中のシステムログを完全に読み出していない(残りがある)状態です。HiRDB Datareplicatorを使用する場合にこの状態になります。

オンライン再編成上書き禁止状態(HiRDB Staticizer Option)

システムログファイル中に追い付き反映処理に必要なシステムログを含んでいる状態です。更新可能なオンライン再編成をする場合にこの状態になります。

予約

この状態のファイルはシステムログの出力対象になりません。