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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


1.1.1 開始モード

HiRDBには,次の表に示す開始モードという概念があります。開始モードによって,pdstartコマンドのオプションが異なります。

表1‒1 HiRDBの開始モード

開始モード

実行コマンド

開始モードの説明

前回の終了モード

正常開始

pdstart

通常の開始モードです。正常開始では,前回稼働時の情報を引き継ぎません。

ただし,次に示す情報は引き継ぎます。

  • レプリカRDエリアのレプリカステータス

  • 障害閉塞しているRDエリアの状態

正常終了

再開始※1

前回の終了モードが右記の場合,HiRDBは(自動的に)再開始となります。再開始では,前回稼働時の情報を引き継ぎます。再開始時に引き継ぐ情報の詳細は,「HiRDBが再開始するときに引き継ぐ情報」を参照してください。

計画停止

強制終了

異常終了

強制開始※2

pdstart dbdestroy

通常は使用しないでください。HiRDBを再開始できないときに使用します。HiRDBを強制的に開始します。

なし

※3

pdstart - i

通常は使用しないでください。データベースを再度初期設定するときの開始方法です。

pdstart -r 〔-t〕

通常は使用しないでください。マスタディレクトリ用RDエリアに障害が発生したときの開始方法です。

pdstart -R 〔-t〕※4

pdstart -rコマンドでHiRDB/パラレルサーバを開始した後,システムマネジャがあるユニットに障害が発生し,異常終了した場合に使用します。このコマンドを実行すると,異常終了したシステムマネジャがあるユニットをいったん強制的に開始し,その後HiRDB/パラレルサーバを強制終了します。

pdstart -a

通常は使用しないでください。フロントエンドサーバがSUSPEND状態のときの開始方法です。

注※1

再開始をする前に,必ず「計画停止,強制終了,又は異常終了したときの注意事項」を参照してください。

注※2

強制開始をする前に,必ず「HiRDB(ユニット)を強制開始するときの注意事項」を参照してください。

注※3

これらの開始方法の利用方法については,「特別な開始方法」を参照してください。

注※4

このコマンドの使用については,「マスタディレクトリ用RDエリアに障害が発生したときの開始方法(pdstart -r〔-t〕)」の「pdstart -rコマンドで開始した場合に障害が発生したときの対処」を参照してください。